「ブックメーカーは還元率が高いと聞いたけれど、実際の還元率や期待値ってどうなの?」
ブックメーカーで様々なオッズを見ていくうちに、ふと気になる問題の1つだと思います。
実際にブックメーカーの還元率は他のギャンブルと比べ高いですが、実際の数値や計算方法が分かると、よりベット戦略に幅が広がリます。
そこで今回の記事ではブックメーカーの還元率の解説と還元率・期待値の計算方法について詳しく解説していきます。
目次
還元率(払戻率)とは?

還元率とはRTP・払戻率・ペイアウト率ともいい、運営側の取り分(控除率)を除いた賞金の払戻し率のことです。
つまり、プレイヤー全体から集めたベット金額をいくらユーザーに払い戻しているかを示したものとなります。

還元率が高いほど、ユーザーは勝ちやすいと考えるのが一般的です!
控除率とは?
控除率とは、手数料のことであり、プレイヤー全体から集めたベット金額から手数料を引いて、ユーザーに払い戻しをしています。
ハウスエッジともいい、手数料は運営側の経費(人件費・設備費などの運営費)に使用されています。
還元率とは表裏一体の関係にあり、還元率+控除率=100%となります。
ブックメーカーの還元率とその他のギャンブルの還元率を紹介
それではブックメーカーを含める様々なギャンブルの還元率を確認していきましょう。
ギャンブルの種類 | 還元率(払戻率) |
---|---|
ブックメーカー | 90〜98% |
オンラインカジノ | 90〜98% |
パチンコ | 80〜85% |
競輪 | 75% |
競艇(ボートレース) | 74.8% |
オートレース | 74.8% |
競馬 | 74.1% |
スポーツ振興くじ (TOTO・サッカーくじ) | 49.6% (非課税) |
宝くじ | 45.7% (非課税) |
出典資料にある競馬・競輪・オートレース・競艇の実行還元率58.5%について
こちらは、税金を納めた後の数値となります。サッカーくじ・宝くじは税金がかかりません。
このようにブックメーカーとオンラインカジノの還元率が頭一つ高い結果となっています。
ネットギャンブルという性質上、固定費が最小限に抑えられ、その分ユーザーに還元していることが理由として挙げられます。
スポーツ振興くじ・宝くじはかなり低い数値となっていますが、非課税というメリットがあるため、実質はもう少し高い数値になります。
稼いだ金額が増えるほど、非課税のメリットは高くなりますが、一般的には競馬の74.1%より低い還元率になることが、「実行還元率58.5%」を見ても理解できるのではないでしょうか。
ブックメーカー方式とパリミュチュエル方式について
ブックメーカーの還元率が高い理由の1つして、オッズの数値の決め方が公営ギャンブルと異なることにあります。
ブックメーカー方式とは、試合に賭ける時点でブックメーカー側が設定した配当率(オッズ)が発表されています。
逆にパリミュチュエル方式は、日本の公営ギャンブルである競馬、競輪、競艇、オートレース、スポーツ振興くじ(TOTO)で採用されており、賭ける時点では、配当率(オッズ)が公開されておらず、レース終了後に配当率が公開されます。
そのためブックメーカーは、事前にオッズを提供している以上、必ず胴元が儲かることはありません。
オッズの偏りによっては局所的にブックメーカー側が損をする可能性もあるのです。

興味のある方は下記の記事にて詳しく解説しています!
ブックメーカーの還元率は1つ1つのサイト・オッズごとで異なる

ブックメーカーやオンラインカジノなどの還元率が「90〜98%」とムラがある理由として、運営元が海外の民間企業であり、1,000種類以上のブックメーカー・オンラインカジノサイトが存在するからです。
サイトによって還元率が若干異なり、賭ける試合、オッズ項目によってもオッズの付け方が異なるため、明確に「OO%」と断言することが難しいです。
※ゲームによっては事前に還元率の表記があり

還元率を1つ1つ計算すると90%以上は還元されていることが分かります。
ブックメーカーの還元率の計算方法
ブックメーカーの還元率の計算方法について下記の試合を具体例にして解説していきます。

- 栃木SC 3.25
- 引き分け 2.10
- ブラウブリッツ3.40
このようなオッズがあったとします。
(1÷Aオッズ)+(1÷Bオッズ)+(1÷Cオッズ)=Z
1÷Z×100=還元率
(1÷3.25)+(1÷2.10)+(1÷3.40)
=0.308+0.476+0.294=1.078
1÷1.078×100=92.8%
この試合の還元率は92.8%であることが分かります。

つまり残りの7.2%はブックメーカー側の手数料ということになります。
ブックメーカーの期待値の計算方法
還元率と似た言葉で期待値というものがあります。
還元率がユーザーに払い戻しされる平均を表しているのに対して、期待値はユーザーに払い戻しされる具体的な金額の平均を表します。
それでは計算方法について解説していきます。

(勝つ確率) x (1ベットあたりの獲得可能金額) – (負ける確率) x (1ベットあたりの損失金額)
- 栃木SC 3.25
- 引き分け 2.10
- ブラウブリッツ3.40
栃木SC勝利の期待値を求める場合、栃木SC勝利に1,000円を賭けると、獲得可能金額は2,250円となります。
勝つ確率は、1÷3.25=0.308となります。つまり約31%ですね。
負ける確率は、
- 1÷2.10=0.476
- 1÷3.40=0.294
となります。
確率を出すことができたので、期待値の計算式に当てはめると下記のようになります。
0.308×2,250-(0.476+0.294)×1,000
693-770=-77円となります。

つまり、栃木SCの試合に1,000円を賭けると平均して77円を失う結果となります。基本的にはどのオッズを確認してもマイナスになるので、参考にしてみてください。
高いオッズを提供しているブックメーカーは?
最後に高い還元率を提供しているブックメーカーを紹介していきます。
算出はオッズポータルによる結果を参考にしています。
この中で使いやすいブックメーカーは、
PINNACLE(ピナクル)・bet365(ベット365)・WilliamHill(ウィリアムヒル)の3つとなります。
Marathonbet(マラソンベット)は日本語対応しておらず、やや扱いづらいです。
1xBet(ワイバイベット) はオッズの種類や高さなどは業界でもトップクラスではあるものの、出金ができない・日本語対応の不備などが目立つので、ブックメーカーに慣れた上級者向きとなります。
まとめ
いかがでしたか?
ブックメーカーの還元率と期待値の計算方法について詳しく解説してきました。
本記事を理解することができれば、自分で還元率や期待値を計算することができるようになります。
還元率や期待値の高いブックメーカーに賭けることで、総合的に稼ぎやすくなりますが、必ず賭けに勝てる訳ではありませんので、過信は禁物です。

賭ける試合が決まっていれば、複数のブックメーカーを確認し、高いオッズの方で試合に賭けるのも良い方法ですね!
それでは解説していきます!