近年はチャンピオンズリーグの出場から遠のいており、あと一歩波に乗り切れていないアーセナル。
そのようなチーム状態が続いていましたが、今期はマンチェスター・シティの追走をしのぎ、前半戦1位をキープしています。
そこで今回は、アルテタ監督の手腕で本来の実力を取り戻したアーセナルのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
アーセナルFCとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | アーセナル・フットボール・クラブ |
設立年 | 1886年 |
ホームタウン | ノースロンドン |
スタジアム | エミレーツ・スタジアム |
収容人数 | 60,260人 |
クラブの愛称 | ガナーズ |
ファンの愛称 | グーナー |
監督 | ミケル・アルテタ |
メインスポンサー | エミレーツ航空 |
国内獲得タイトル | リーグ優勝13回 FAカップ10回 フットボールリーグカップ2回 コミュニティシールド11回 |
国際獲得タイトル | UEFAカップウィナーズカップ1回 UEFAカップ1回 |
平均年齢 | 24.3歳 |
アーセナルは23年という長期政権を担っていたアーセン・ヴェンゲル監督指揮のもと、イングランドの名門チームへと地位を確固たるものに築き上げました。
近年はリーグ優勝から遠ざかっていますが、アルテタ監督が就任して以降若い選手へと血を入れ替えており、ようやく優勝争いできるくらいの戦力が整ってきました。
他チームと比べても若さと勢いがあり、今一番プレミアリーグで伸びしろのあるチームと言っても過言ではありません。
アーセナル選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
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GK | 1 | アーロン・ラムズデイル | イングランド | 1998年 5月14日 | シェフィールド・ユナイテッド | 34試合・0得点 | 30.00m€ (約42億円) | |
GK | 30 | マット・ターナー | アメリカ | 1994年 6月24日 | ニューイングランド・レボリューション | 5試合・0得点 (ニューイングランド) | 5.00m€ (約7億円) | 新加入 |
DF | 3 | キーラン・ティアニー | スコットランド | 1997年 6月5日 | セルティック | 22試合・1得点 | 30.00m€ (約42億円) | |
DF | 4 | ベン・ボワイト | イングランド | 1997年 10月8日 | ブライトン | 32試合・0得点 | 45.00m€ (約63億円) | |
DF | 6 | ガヴリエウ・マガリャンイス | ブラジル | 1997年 12月19日 | リール | 35試合・5得点 | 40.00m€ (約56億円) | |
DF | 12 | ウィリアム・サリバ | フランス | 2001年 3月24日 | マルセイユ | 36試合・0得点 (マルセイユ) | 50.00m€ (約70億円) | 復帰 |
DF | 16 | ロブ・ホールディング | イングランド | 1995年 9月20日 | ボルトン | 15試合・1得点 | 10.00m€ (約14億円) | |
DF | 17 | セドリック・ソアレス | ポルトガル | 1991年 8月31日 | サウサンプトン | 21試合・1得点 | 30.00m€ (約42億円) | |
DF | 18 | 冨安健洋 | 日本 | 1998年 11月5日 | ボローニャ | 21試合・0得点 | 25.00m€ (約35億円) | |
DF | 35 | オレクサンドル・ジンチェンコ | ウクライナ | 1996年 12月15日 | マンチェスター・シティ | 15試合・0得点 (マンチェスター・シティ) | 32.00m€ (約45億円) | 新加入 |
MF | 5 | トーマス・パーティ | ガーナ | 1993年 6月13日 | アトレティコ・マドリード | 24試合・2得点 | 38.00m€ (約53億円) | |
MF | 7 | ブヨコ・サカ | イングランド | 2001年 9月5日 | アーセナルユース | 38試合・11得点 | 100.00m€ (約140億円) | |
MF | 8 | マルティン・ウーデゴール | ノルウェー | 1998年 12月17日 | レアル・マドリード | 36試合・7得点 | 60.00m€ (約84億円) | キャプテン |
MF | 10 | エミール・スミス・ロウ | イングランド | 2000年 7月28日 | ハダース・フィールド | 33試合・10得点 | 38.00m€ (約53億円) | |
MF | 21 | ファビオ・ヴィエイラ | ポルトガル | 2000年 5月30日 | ポルト | 27試合・6得点 (ポルト) | 30.00m€ (約42億円) | 新加入 |
MF | 23 | アルベール・サンビ・ロコンガ | ベルギー | 1999年 10月22日 | アンデルレヒト | 19試合・0得点 | 15.00m€ (約21億円) | |
MF | 25 | モハメド・エルネニー | イングランド | 1992年 7月11日 | ベシクタシュ | 14試合・0得点 | 9.00m€ (約13億円) | |
MF | 34 | グラニト・ジャカ | スイス | 1992年 9月27日 | ボルシア・メンヒェングラートバッハ | 27試合・1得点 | 28.00m€ (約39億円) | |
MF | 83 | イーサン・ヌワネリ | イングランド | 2007年 3月21日 | アーセナルユース | 0試合・0得点 | 未反映 | |
FW | 9 | ガブリエウ・ジェズス | ブラジル | 1997年 4月3日 | マンチェスター・シティ | 28試合・8得点 (マンチェスター・シティ) | 75.00m€ (約104億円) | 新加入 |
FW | 11 | ガブリエウ・マルティネッリ | ブラジル | 2001年 6月18日 | イトゥアーノ | 29試合・6得点 | 60.00m€ (約83億円) | |
FW | 14 | エドワード・エンケティア | イングランド | 1999年 5月30日 | リーズ | 21試合・5得点 | 18.00m€ (約25億円) | |
FW | 24 | リース・ネルソン | イングランド | 1999年 12月10日 | フェイエノールト | 21試合・2得点 (フェイエノールト) | 30.00m€ (約42億円) | 復帰 |
FW | 27 | マルキーニョス | ブラジル | 2003年 4月7日 | サンパウロ | 1試合・0得点 (サンパウロ) | 30.00m€ (約42億円) | 新加入 |
アーセナルは今期からマルティン・ウーデゴールを新キャプテンに任命しています。
市場価値ではブヨコ・サカの評価がうなぎ登りで上昇しており、大台の1億ユーロ(約140億)へ到達しました。
現在のプレミアリーグ全体で見ても3番目に高い金額となっています。
そのほか記録面で見ると、イーサン・ヌワネリが15歳と181日でリーグ戦出場を果たし、プレミアリーグ史上最年少デビューを果たしました。

世界では素晴らしい素質を持った若手がどんどん生まれています!
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | マット・ターナー | ニューイングランド/アメリカ |
DF | ウィリアム・サリバ | マルセイユ/フランス (レンタルバック) |
DF | オレクサンドル・ジンチェンコ | マンチェスター・シティ/イングランド |
MF | ファビオ・ヴィエイラ | ポルト/ポルトガル |
FW | ガブリエウ・ジェズス | マンチェスター・シティ/イングランド |
FW | リース・ネルソン | フェイエノールト/オランダ (レンタルバック) |
FW | マルキーニョス | サンパウロ/ブラジル |
今期は退団したオーバメヤン、ラカゼットの穴を埋めるため、前年度王者のマンチェスター・シティからガブリエウ・ジェズスを獲得しています。
そしてアーセナルファンがレンタルバックを熱望していたウィリアム・サリバも、今期から戻され攻守ともに要が揃いました。

王者マンチェスター・シティから即戦力を2名獲得しています。
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | ベルント・レノ | フラム/イングランド |
GK | アーサー・オコンクウォ | クルー/イングランド4部 |
DF | ヌーノ・タバレス | マルセイユ/フランス |
FW | ニコラス・ぺぺ | ニース/フランス |
FW | アレクサンドル・ラカゼット | リヨン/フランス |
2018/19シーズン終了後、7200万ポンド(当時のレートで約92億円)でニコラス・ペペはアーセナルへやってきました。
これはクラブ史上最高額のビッグディールで、移籍金の高さからペペはかなりの期待を持たれていましたが、結局その期待に見合った活躍をすることなくニースへ移籍となりました。
持ち味のドリブルで度々会場を沸かせていましたが、最後まで本調子の姿を見られることなく、アーセナルの補強史上最も残念なプレーヤーの一人となりそうです。
アーセナルFCの基本戦術 フォーメーションについて

アーセナルの基本フォーメーションは、4-2-3-1で構成されています。
アーセナルの基本戦術は、全員がボールを保持するポゼッションサッカーと、守備時はハイプレスからボールを奪いゴールを狙うカウンターで構成されています。
攻撃時は基本的にボランチのトーマスがボールを保持して、ゲームを組み立てます。
そこからトーマスもしくはウーデゴールがサイドへボールを配給して、デュエルに強いマルティネッリとサカがドリブルで攻め上がります。
今期のアーセナルは前線でジェズスがボールを収めてくれるため、攻撃に時間をかけられる分厚みが増したことも印象的です。
さらにはDFのジンチェンコがサイドではなく中央に入ってくることが多く、中央に人数をかけてうまく前線へボールを配給しています。
昨シーズンよりも攻撃時にジャカがFWを超える動きを何度も見せており、攻撃にもバリエーションが増えています。
おそらくこちらも執拗に行っているため、ジャカの判断ではなくアルテタ監督の戦術の一つと思われます。
気になる日本代表冨安選手のスタメン争い
今期の冨安選手は、度重なる怪我の影響もありベン・ホワイトの控えとして位置付けされています。
とはいえミスが少なく対人に強く、左右のサイドバックどちらもこなせるため貴重な戦力としてカウントされていることは間違いありません。
実際にジンチェンコが怪我で離脱したときは、本職の控えティアニーをおさえてスタメン出場し話題となりました。
サイドバックは負担が大きくセンターバック起用を望む声も多いですが、現状アルテタ監督は冨安選手をセンターバックで起用するプランはないようです。

まずは残りのシーズン怪我なく過ごしてほしいところです。
ヴェンゲル政権時の華麗なパスサッカーは今も健在?
かつてヴェンゲル監督が率いたアーセナルは攻撃時に選手の自由度を尊重しており、その分高度なテクニックで魅せる華麗なパスサッカーが魅力的でした。
- メスト・エジル
- サンティ・カソルラ
- アーロン・ラムジー
- デニス・ベルカンプ
当時ほどポゼッションが重要視されていないこともありますが、今でも華麗なパスサッカーは健在しています。
その中でも華麗なパスを象徴している選手が、マルティン・ウーデゴールではないでしょうか。
ウーデゴールはレアル・マドリードも認めた高い技術を持っており、想像の斜め上を行くパスセンスで時折アーセナルファンを唸らせています。

テンポの良いパスサッカーは見ていて楽しいですよね!
アーセナルFC2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのアーセナルのキープレイヤーを3名ご紹介します。
グラニト・ジャカ|スイス代表
生年月日:1992年9月27日
身長/体重:183cm・82kg
ポジション:MF
利き足:左足
国籍:スイス
クラブ歴:バーゼルFC→ボルシアMG→アーセナルFC
21/22シーズン成績:27試合・1得点・2アシスト
推定市場価格:28.00m€(約39億円)
2019年にファンへの暴言で主将をはく奪され、一時はローマへ移籍寸前という話題まで出ていました。
そんなジャカが、今シーズン目覚ましい活躍を見せキープレイヤーとなっています。
何より昨シーズンまでと違うのが、リスクを冒してボックス内へ積極的に侵入するようになったことです。
それは侵入回数を見ても明らかで、前半戦だけで過去2シーズンの合計42回を超えて相手ボックス内でのボールタッチを記録しています。
また、ジャカはチームの若返りがある中で年齢・在籍歴ともにベテランとなっており、精神的にチームを支えてくれる柱としても大事な役割を担っています。
ジャカの復活そして進化は、アーセナルにとって補強組含めても最大のサプライズではないでしょうか。

アーセナルでは精神的支柱としても復活を遂げています!
トーマス・パーティ|ガーナ代表
生年月日:1993年6月13日
身長/体重:182cm・78kg
ポジション:MF
利き足:右足
国籍:ガーナ
クラブ歴:マジョルカ→アルメリア→アトレティコ・マドリード→アーセナルFC
21/22シーズン成績:24試合・2得点・1アシスト
推定市場価格:38.00m€(約53億円)
いるといないとでチームの完成度が大きく異なるのが、トーマスの存在です。
攻撃時は前線への運び役、または高度なパスセンスで効果的なサイドチェンジを行うことができます。
守備時はフィジカルを生かして巧みにボール奪取を行い、相手のチャンスをうまく潰してくれています。
今シーズンも怪我で唯一出られなかったマンチェスター・ユナイテッド戦では、トーマスの不在が響きチームは敗戦を喫しました。
アーセナルに加入してから度々怪我で離脱をしていましたが、今期はまだ目立った長期離脱はありませんので、このまま怪我をしなければアーセナルは優勝が現実的となるでしょう。

替えが利かない選手の為、アーセナルも常に代役候補を探しています。
ガヴリエウ・ジェズス|ブラジル代表
生年月日:1997年4月3日
身長/体重:175cm・73kg
ポジション:CF
利き足:右足
国籍:ブラジル
クラブ歴:パルメイラス→マンチェスター・シティ→アーセナル
21/22シーズン成績 28試合・8得点・8アシスト (マンチェスター・シティ)
推定市場価格:75.00m€(約104億円)
オーバメヤン、ラカゼットとストライカーが立て続けに不在となる中で、その穴を完全に埋めてくれたのがジェズスでした。
小柄な選手ではありますが、細かなボールタッチと巧みな体使いでうまくボールを収めてくれます。
そしてブラジル人らしい滑らかなボールさばきで相手を抜き去り、何度もチャンスメイクを作り出してくれます。
時には自陣の深い位置まで守備で降りてくることもあり、得点だけではない目に見えない貢献度は計り知れません。
今期はワールドカップ期間中の怪我もあり3ヵ月ほどの離脱と見られていますので、シーズン終盤までに復帰できるかもアーセナルにとっては非常に重要となりそうです。
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まとめ
いかがでしたか。
今回は、アーセナルのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
マンチェスター・シティが調子を落とすとは考えづらく、今シーズン優勝できるかはアーセナルの出来にすべてがかかっています。
また、今期に限らず伸びしろに期待できるチームですので、今後プレミアリーグで一時代を築くことに期待できるのではないでしょうか。

若い選手が多く、今後数年はとても期待が持てますね!
本記事では、今季好調を維持しているキープレイヤーも紹介します!