今から約20年前、まだマンチェスター・シティはイングランドリーグ3部で戦っていました。
一方ライバルクラブであるマンチェスター・ユナイテッドはベッカムやスコールズなどが在籍しており、同じ市のクラブでも全くレベルが異なっていました。
しかし近年は、オイルマネーという莫大な資金源をもとに次々と一流選手を獲得し、マンチェスターと言えばシティと言われるくらいの名クラブへと成長を遂げています。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくマンチェスター・シティのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
マンチェスター・シティFCとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | マンチェスター・シティ・フットボール・クラブ |
設立年 | 1880年 |
ホームタウン | マンチェスター |
スタジアム | エティハド・スタジアム |
収容人数 | 55,017人 |
クラブの愛称 | シチズンズ(The Citizens) |
監督 | ジョゼップ・グアルディオラ |
メインスポンサー | エティハド航空 |
国内獲得タイトル | リーグ優勝8回 FAカップ6回 フットボールリーグカップ8回 |
国際獲得タイトル | UEFAカップウィナーズカップ1回 |
平均年齢 | 27.2歳 |
マンチェスター・シティは、アラブの富豪シェイク・マンスール氏をオーナとして迎え、一流選手を次々と獲得してきました。
選手だけでなく監督も、2016年に名将ジョゼップ・グアルディオラを獲得しています。
グアルディオラ就任後、チームは劇的に改善されました。
2016-17シーズンではチャンピオンズリーグ出場権の獲得、さらに2017-18シーズンではプレミアリーグ22試合無敗記録達成、史上初の「勝ち点100」「106得点」でリーグ優勝を達成しました。

現在は常勝軍団として、プレミアリーグで確固たる地位を得ています。
マンチェスター・シティFC 選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 31 | エデルソン | ブラジル | 1993年8月17日 | ベンフィカ | 37試合・0得点 | 45.00m€ (約62億円) | |
GK | 18 | ステファン・オルテガ | ドイツ | 1992年11月6日 | ビーレフェルト | 33試合・0得点 (ビーレフェルト) | 6.00m€ (約8億円) | 新加入 |
GK | 33 | スコット・カーソン | イングランド | 1985年9月3日 | ダービー | 0試合・0得点 | 250k€ (約3千万円) | |
DF | 3 | ルベン・ディアス | ポルトガル | 1997年5月14日 | ベンフィカ | 29試合・2得点 | 75.00m€ (約104億円) | |
DF | 14 | エメリック・ラポルト | スペイン | 1994年5月27日 | ビルバオ | 33試合・4得点 | 38.00m€ (約52億円) | |
DF | 25 | マヌエル・アカンジ | スイス | 1995年7月19日 | ドルトムント | 26試合・1得点 (ドルトムント) | 30.00m€ (約41億円) | 新加入 |
DF | 5 | ジョン・ストーンズ | イングランド | 1994年5月28日 | エヴァートン | 14試合・1得点 | 30.00m€ (約41億円) | |
DF | 6 | ネイサン・アケー | オランダ | 1995年2月18日 | ボーンマス | 14試合・2得点 | 30.00m€ (約41億円) | |
DF | 7 | ジョアン・カンセロ | ポルトガル | 1994年5月27日 | ユヴェントス | 36試合・1得点 | 70.00m€ (約97億円) | |
DF | 2 | カイル・ウォーカー | イングランド | 1990年5月28日 | アストンヴィラ | 20試合・0得点 | 14.00m€ (約19億円) | |
DF | 21 | セルヒオ・ゴメス | スペイン | 2000年9月4日 | アンデルレヒト | 39試合・5得点 (アンデルレヒト) | 15.00m€ (約20億円) | 新加入 |
DF | 88 | リコ・ルイス | イングランド | 2004年11月21日 | マンチェスター・シティユース | 0試合・0得点 | 1.00m€ (約1億円) | |
DF | 22 | ベンジャミン・メンディ | フランス | 1994年7月17日 | モナコ | 1試合・0得点 | 長期出場停止中 | |
MF | 47 | フィル・フォーデン | イングランド | 2000年5月28日 | マンチェスター・シティユース | 28試合・9得点 | 60.00m€ (約84億円) | |
MF | 16 | ロドリ | スペイン | 1996年6月23日 | アトレティコ・マドリード | 33試合・7得点 | 80.00m€ (約111億円) | |
MF | 4 | カルバン・フィリップス | イングランド | 1995年12月2日 | リーズ | 20試合・0得点 (リーズ) | 45.00m€ (約62億円) | 新加入 |
MF | 8 | イルカイ・ギュンドアン | ドイツ | 1990年10月24日 | ドルトムント | 27試合・8得点 | 25.00m€ (約34億円) | キャプテン |
MF | 17 | ケビン・デ・ブライネ | ベルギー | 1991年6月28日 | ヴォルフスブルク | 30試合・15得点 | 80.00m€ (約111億円) | |
MF | 20 | ベルナルド・シウバ | ポルトガル | 1994年8月10日 | モナコ | 35試合・8得点 | 80.00m€ (約111億円) | |
MF | 80 | コール・パーマー | イングランド | 2002年5月6日 | マンチェスター・シティユース | 4試合・0得点 | 15.00m€ (約20億円) | |
FW | 26 | リヤド・マフレズ | アルジュリア | 1991年2月21日 | レスターシティ | 28試合・11得点 | 30.00m€ (約41億円) | |
FW | 10 | ジャック・グリーリッシュ | イングランド | 1995年9月10日 | アストンヴィラ | 26試合・3得点 | 70.00m€ (約97億円) | |
FW | 9 | アーリング・ハーランド | ノルウェー | 2000年7月21日 | ドルトムント | 24試合・22得点 (ドルトムント) | 170.00m€ (約240億円) | 新加入 |
FW | 19 | フリアン・アルバレス | アルゼンチン | 2000年1月31日 | リーベルプレート | 11試合・8得点 (リーベルプレート) | 50.00m€ (約69億円) | 新加入 |
マンチェスター・シティは中盤に素晴らしい選手をそろえており、絶対的主力のデ・ブライネ、ベルナルド・シウバ、ロドリはそれぞれ市場価格が100億円を超えています。
そしてさらに異次元の市場価値を保っているのが、今期から加入したアーリング・ハーランドです。
ドルトムント時代も得点を量産しており、ハーランドを獲得するためには200億は必要なんじゃないかという声もありました。
しかし、マンチェスター・シティは巧みな交渉術を見せ、結果として約82億円でハーランドを獲得しました。
近年は移籍金も高騰し1人の選手に100億円以上が動くケースもある中、世界で1,2を争う若手有望株を80億で獲得できたのは見事と言えます。
今シーズンのハーランドは前半戦だけで19ゴール挙げており、既に移籍金以上の結果を残しています。

セルヒオ・アグエロ以来の得点量産型ストライカー獲得で、王者マンチェスター・シティは死角なしという状態となりました。
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | ステファン・オルテガ | ビーレフェルト/ドイツ |
DF | マヌエル・アカンジ | ドルトムント/ドイツ |
DF | セルヒオ・ゴメス | アンデルレヒト/ベルギー |
MF | カルバン・フィリップス | リーズ/イングランド |
FW | アーリング・ハーランド | ドルトムント/ドイツ |
FW | フリアン・アルバレス | リーベルプレート/アルゼンチン |
今シーズンから新加入の中でハーランドの凄さは言わずもがなですが、他にもマンチェスター・シティで1年目からブレークしている選手がマヌエル・アカンジです。
ハーランドと同じドルトムントからの移籍ですが、187cmの身長と対人能力の高さで信頼を勝ち取り、今シーズンは先発でも多く使われています。
危機察知能力も高くすぐに相手のチャンスの芽を潰すことができ、カバーエリアが広く頼りになるセンターバックとなっています。
もう一人注目したい選手は、フリアン・アルバレスです。
アルバレスはハーランドの陰に隠れがちですが、フォワードとして得点の嗅覚にとても優れています。
カタールワールドカップの準決勝でもアルゼンチン代表として、ドリブルで強引に敵陣へ持ち込み得点を挙げていました。
今まで0トップや偽9番を戦術として使っていましたが、2名のストライカー獲得は心強いですね。

今後の得点力アップに期待です!
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | ザック・ステファン | ミドルスブラ/イングランド2部 |
GK | オレクサンドル・ジンチェンコ | アーセナル/イングランド |
MF | フェルナンジーニョ | アトレチコ・パラナエンセ/ブラジル |
FW | ラヒーム・スターリング | チェルシー/イングランド |
FW | ガブリエウ・ジェズス | アーセナル/イングランド |
ジンチェンコ、スターリング、ジェズスは主力級の戦力でしたが、より多くの出場機会を求めて移籍を決断しました。
それぞれ移籍先はアーセナル、チェルシーとプレミアリーグで上位を争うライバルクラブへと移籍しています。
アトレチコへ移籍したフェルナンジーニョは、マンチェスター・シティにおよそ10年在籍した功労者で、中盤の要として長きにわたりチームを支えてきました。

マンチェスター・シティの競争率の高さがうかがえますね!
マンチェスター・シティFCの基本戦術 フォーメーションについて

マンチェスター・シティのフォーメーションは、4-3-3で構成されています。
相手チームはマンチェスター・シティの圧倒的な攻撃力を恐れ、基本的には自陣深くで守備を固めるスタイルを取ってきます。
それに対しマンチェスター・シティは、両サイドバックのカンセロとウォーカーが中に入ってアンカーのロドリに近づき、中盤に厚みを作ります。
そうして中を使って時間を作ることで、相手の最終ラインを広げ前線へパスをつなげることができます。
相手は中央からフォワードへのパスを防ぐためセンターへ絞ろうとしますが、そうするとサイドのフォーデンやB・シウバが外でボールを受けて時間を作り、中も外もケアしないといけない状態となるのです。
他のチームも王者の真似をすればと思いますが、配置的優位性を生かすための個人戦術を仕込める指導者がほとんどいないこともあり、戦術家ペップと最高峰の選手たちだからこそできるスタイルとなっています。

中央からでもサイドからでも、柔軟に攻め入ることができるところがマンチェスター・シティの強みです。
マンチェスター・シティFC2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのマンチェスター・シティのキープレイヤーを3名ご紹介します。
アーリング・ハーランド|ノルウェー代表
生年月日:2000年7月21日
身長/体重:195cm・95kg
ポジション:FW
利き足:右足
国籍:ノルウェー
クラブ歴:ザルツブルク→ドルトムント→マンチェスター・シティFC
21/22シーズン成績:24試合・22得点・7アシスト
推定市場価格:170.00m€(約240億円)
やはり今季のマンチェスター・シティのキープレイヤーとしてまず挙げるべき選手は、このアーリング・ハーランドでしょう。
得点量産型のフォワードを獲得したことでマンチェスター・シティは「最後のラストピースを揃えた」と言われており、過去最高レベルの完成度を誇っています。
195cmの長身と強靭なフィジカルを持ち合わせるハーランドは、1歩出遅れても相手ディフェンダーへ追いつき、フィジカルで相手も吹っ飛ばしてゴールを決めることができます。
もはやゲームで言うチート的な位置づけとなっていますが、ゴール数にも表れており、リーグ前半戦終了時に18得点も挙げています。
昨シーズンのプレミアリーグ得点王が23点ですので、いかに驚異的なペースでゴールを量産しているかが分かります。
※20試合目で25得点目を挙げ、既に昨シーズンの記録を越しています。
ハーランドがこのまま得点を量産すれば、間違いなくプレミアリーグ歴代得点を更新するでしょう。

元々ストライカーがいなくとも得点を量産できるチームだったので、なおさら攻撃にたくさん絡めて結果が出ていますね!
ケヴィン・デ・ブライネ|ベルギー代表
生年月日:1991年6月28日
身長/体重:181cm・70kg
ポジション:MF
利き足:右足
国籍:ベルギー
クラブ歴:ヘンク→チェルシー→ブレーメン→ヴォルフスブルク→マンチェスター・シティFC
21/22シーズン成績:30試合・15得点・8アシスト
推定市場価格:80.00m€(約111億円)
今年で32歳となったデ・ブライネですが、唯一無二のパスセンスとシュートセンスで今シーズンもチームを引っ張っています。
とてつもないスピードで繰り出される正確なスルーパスには、相手も打つ手なしと言えます。
デ・ブライネの凄さはパスだけではなく強烈なミドルシュートを放てることで、ディフェンダーからするとパスコースを気にしてケアしすぎると高精度なシュートを打たれるので、この上なく対応しづらい相手でしょう。
さらに、利き足ではない左でも強力なシュートを打てるところが、デ・ブライネの凄みと言えます。
サッカー選手としては下降線となる年齢ですので、いつまでデ・ブライネが質を落とさず第一線で輝けるかが、マンチェスター・シティの将来を決めると言っても過言ではありません。

ハーランド以上に存在感を示せる選手で、いつバロンドールを受賞してもおかしくない実力です。
フィル・フォーデン|イングランド代表
生年月日:2000年5月28日
身長/体重:171cm・70kg
ポジション:MF
利き足:左足
国籍:イングランド
クラブ歴:マンチェスター・シティFC
21/22シーズン成績:28試合・9得点・5アシスト
推定市場価格:80.00m€(約111億円)
監督のペップに「ダイヤモンド」「私のチームの中で最も才能のある選手」と言わせた、イングランド代表の至宝です。
主に左のサイドハーフでプレーしますが、ベテランのダビド・シルバがチームを去ったためスタメンとして定着しました。
マンチェスター・シティ=金で選手を揃える金満チームと言われがちですが、フォーデンは8歳からシティの下部組織で育っており、マンチェスター・シティ一筋の生え抜き選手となっています。
ボールを失わない高いキープ力があり、ドリブルで突き進む推進力も兼ね備えています。
シュートセンスも抜群で、ドリブルで中へボールを持ち運び自分でフィニッシュまでもっていくことができます。
スペースへ質の高いパスを出すこともできるので、経験を積めばデブライネのようにアシスト能力も付くかもしれず、伸びしろも考慮すると期待値No1の選手です。

数少ない生え抜き選手で、地元ファンからも人気の選手です!
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まとめ
いかがでしたか。
今回は、マンチェスター・シティのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
間違いなく完成度と選手層の厚さで言えばプレミアリーグNo1のチームです。
今シーズンはアーセナルが絶好調なこともあり2位となっていますが、直接対決も延期で残っているためまだまだ優勝チームはどちらになるか分かりません。
今シーズンのプレミアリーグも競争が激しく目が離せませんが、その中でもさらに突出しているシティが取りこぼしなく結果を残せるか、後半戦も見ものですね。
それでは見ていきましょう!