チェルシーFCは、2000年代初頭財政難に陥っており、とても強豪とは程遠いチームでした。
しかし、オーナーにロシアの実業家アブラモビッチ氏が就任して以降、オイルマネーにより移籍市場に膨大な資金を投入します。
そうして強くなったチェルシーは、2000年代後半あたりからマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルらと並び、BIG6(ビッグ6)と呼ばれるようになります。
強くなったチェルシーは、リーグ優勝やチャンピオンズリーグ優勝など、輝かしい成績を残してきました。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくチェルシーFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
チェルシーFCとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | チェルシー・フットボール・クラブ |
設立年 | 1905年 |
ホームタウン | ロンドン |
スタジアム | スタンフォード・ブリッジ |
収容人数 | 40,834人 |
クラブの愛称 | ブルーズ(Blues) |
監督 | グレアム・ポッター |
メインスポンサー | Three(英国の通信会社) Nike(スポーツメーカー) Hyundai(韓国自動車メーカー) |
国内獲得タイトル | プレミアリーグ:5回 フットボールリーグ:1回 FAカップ:8回 EFLカップ:5回 FAコミュニティ・シールド:4回 |
国際獲得タイトル | FIFAクラブワールドカップ:1回 UEFAチャンピオンズリーグ:2回 UEFAヨーロッパリーグ:2回 UEFAカップウィナーズカップ:2回 UEFAスーパーカップ:2回 |
平均年齢 | 25.0歳 |
チェルシーはもしもアブラモビッチという救世主が現れていなかったら、財政難のタイミングで英雄フランク・ランパードとジョン・テリーはクラブを去っていたでしょう。
さらに、ミヒャエル・バラック、アリエン・ロッベン、ディディエ・ドログバ、エデン・アザールなどの名だたるプレーヤーも、財政難のロンドンチームには興味を示さなかったはずです。
ジョゼ・モウリーニョ、カルロ・アンチェロッティといった名将も、チェルシーの監督として名を連ねなかったはずです。
アブラモビッチ氏がオーナーへ就任して以降、18年8ヶ月で21個のタイトルをチェルシーにもたらしました。
これは、2003年以降のプレミアリーグ勢で最多の記録です。
何よりお金を出すだけではなく、チームが勝つとハイタッチするなどチーム愛が垣間見られることから、サポーターにも愛されていました。
お金は出すもビジネスとしか考えていない、マンチェスター・ユナイテッドのグレイザーファミリーとは大違いです。
アブラモビッチ氏は下部組織専用の練習施設も新築し、若手の育成にも力を惜しみませんでした。
その功績がトップチームのメンバー表にも実っており、メイソン・マウント、ロフタス=チーク、リース・ジェイムズ、ハドソン=オドイ、コナー・ギャラガーなど実はユース出身の選手も多くいます。
そんな選手からもファンからも愛されていたオーナーですが、ロシアのウクライナ侵攻が始まった年、アブラモビッチ氏はプーチン大統領へ資金援助を行います。
これを危険と見た英国政府はアブラモビッチの資産をすべて凍結し、チェルシーのオーナーを退任せざるを得ない状況となりました。
クラブに多大な功績を残したアブラモビッチ氏の去り際は残念でしたが、後任のオーナーも無事見つかりチェルシーは安定した活動を行えています。

チェルシーが強くなれたのは、すべてアブラモビッチ氏のおかげと言っても過言ではありませんね!
チェルシーFC 選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 16 | エドゥアール・メンディ | セネガル | 1992年3月1日 | スタッド・レンヌ | 34試合・0得点 | 18.0m€ (約26億円) | |
GK | 1 | ケパ・アリサバラガ | スペイン | 1994年10月3日 | アスレティック・ビルバオ | 4試合・0得点 | 15.00m€ (約26億円) | |
GK | 36 | ガブリエル・スロニナ | アメリカ | 2004年5月15日 | シカゴ・ファイアー | 11試合・0得点 (シカゴ・ファイアー) | 8.00m€ (約11億円) | 新加入 |
GK | 13 | マーカス・ベッティネッリ | イングランド | 1992年5月24日 | フラム | 0試合・0得点 | 1.00m€ (約1億円) | |
DF | 33 | ウェズレイ・フォファナ | フランス | 2000年12月17日 | レスター | 7試合・0得点 (レスター) | 60.00m€ (約86億円) | 新加入 |
DF | 4 | ブノワ・バディアシル | フランス | 1997年5月23日 | モナコ | 24試合・1得点 (モナコ) | 40.00m€ (約56億円) | 新加入 |
DF | 26 | カリドゥ・クリバリ | セネガル | 1991年6月20日 | ナポリ | 27試合・3得点 (ナポリ) | 25.0m€ (約35億円) | 新加入 |
DF | 14 | トレヴォ・チャロバー | イングランド | 1999年7月5日 | チェルシーユース | 20試合・3得点 | 11.00m€ (約15億円) | |
DF | 6 | チアゴ・シウバ | ブラジル | 1984年9月22日 | パリサンジェルマン | 32試合・3得点 | 2.500m€ (約3億円) | |
DF | 24 | リース・ジェームズ | イングランド | 1999年12月8日 | チェルシーユース | 26試合・5得点 | 70.00m€ (約100億円) | |
DF | 28 | セサル・アスピリクエタ | スペイン | 1989年8月28日 | マルセイユ | 27試合・1得点 | 8.00m€ (約11億円) | キャプテン |
DF | 32 | マルク・ククレジャ | スペイン | 1998年7月22日 | ブライトン | 35試合・1得点 (ブライトン) | 40.00m€ (約56億円) | 新加入 |
DF | 21 | ベン・チルウェル | イングランド | 1996年12月21日 | レスター | 7試合・3得点 | 35.00m€ (約49億円) | |
DF | 67 | ルイス・ホール | イングランド | 2004年9月8日 | チェルシーユース | 0試合・0得点 | 8.00m€ (約11億円) | |
MF | 5 | エンソ・フェルナンデス | アルゼンチン | 2001年1月17日 | リーベルプレート | 14試合・6得点 (リーベルプレート) | 85.00m€ (約120億円) | 新加入 |
MF | 8 | マテオ・コバチッチ | クロアチア | 1994年5月6日 | レアル・マドリード | 25試合・2得点 | 40.00m€ (約56億円) | |
MF | 23 | コナー・ギャラガー | イングランド | 2000年2月6日 | クリスタル・パレス | 34試合・8得点 (クリスタル・パレス) | 32.0m€ (約45億円) | レンタルバック |
MF | 7 | エヌゴロ・カンテ | フランス | 1991年3月29日 | レスター | 26試合・2得点 | 20.0m€ (約29億円) | |
MF | 12 | ルベン・ロフタス=チーク | イングランド | 1996年1月23日 | チェルシーユース | 24試合・0得点 | 25.00m€ (約35億円) | |
MF | 20 | デニス・ザカリア | イングランド | 1996年11月20日 | ユベントス | 9試合・1得点 (ユベントス) | 20.0m€ (約29億円) | 新加入 |
MF | 30 | カーニー・チュクエメカ | イングランド | 2003年10月20日 | アストン・ビラ | 12試合・0得点 (アストン・ビラ) | 15.00m€ (約21億円) | 新加入 |
MF | – | アンドレイ・サントス | ブラジル | 2004年5月3日 | ヴァスコ・ダ・ガマ | 33試合・8得点 (ヴァスコ・ダ・ガマ) | 新加入 労働ビザ降りず | |
MF | 19 | メイソン・マウント | イングランド | 1999年1月10日 | チェルシーユース | 32試合・11得点 | 65.00m€ (約92億円) | |
MF | 29 | カイ・ハベルツ | ドイツ | 1999年6月11日 | レバークーゼン | 29試合・8得点 | 60.00m€ (約86億円) | |
FW | 10 | クリスティアン・プリシッチ | アメリカ | 1998年9月18日 | ドルトムント | 22試合・6得点 | 60.00m€ (約86億円) | |
FW | 22 | ハキム・ジイェフ | モロッコ | 1993年3月19日 | アヤックス | 23試合・4得点 | 18.0m€ (約26億円) | |
FW | 31 | ノニ・マドゥエケ | イングランド | 2002年3月10日 | PSV | 17試合・3得点 (PSV) | 28.00m€ (約40億円) | 新加入 |
FW | 17 | ラヒーム・スターリング | イングランド | 1994年12月8日 | マンチェスター・シティ | 30試合・13得点 (マンチェスター・シティ) | 60.00m€ (約86億円) | 新加入 |
FW | 15 | ミハイロ・ムドリク | ウクライナ | 2001年1月5日 | シャフタール | 11試合・2得点 (シャフタール) | 60.00m€ (約86億円) | 新加入 |
FW | 11 | ジョアン・フェリックス | ポルトガル | 1999年11月10日 | アトレティコ・マドリー | 24試合・8得点 (アトレティコ・マドリー) | 50.00m€ (約70億円) | 新加入 |
FW | 18 | アルマンド・ブロヤ | アルバニア | 2001年9月10日 | チェルシーユース | 32試合・6得点 (サウサンプトン) | 30.00m€ (約42億円) | レンタルバック |
FW | 9 | ピエール=エリック・オーバメヤン | ガボン | 1989年6月18日 | バルセロナ | 17試合・11得点 (バルセロナ) | 10.00m€ (約14億円) | 新加入 |
FW | 27 | ダビド・ダトロ・フォファナ | コートジボワール | 2002年12月22日 | モルデ | 18試合・0得点 (モルデ) | 7.00m€ (約10億円) | 新加入 |
今シーズンのチェルシーは例年以上に大型補強を行っていますが、あらためて見ると15名も新加入選手が並んでいます。
その中でもフォワードはほぼ新加入の選手でならんでおり、近年のストライカー不足を補うための本気度がうかがえます。
しかし、シーズンが始まって蓋を開けてみたところ、点取り屋として機能する選手がいないというのが現状です。
期待の持てそうなプレーをしているのは、冬にレンタルで加入したジョアン・フェリックスくらいでしょうか。
ファンからも、金があるならレジェンドストライカーであるディディエ・ドログバのような点取り屋を補強してくれと抗議されるくらい、補強資金に対して戦術にフィットした選手を獲得できていない印象です。

ポッター監督も、選手が多すぎると嘆くくらいスカッドが渋滞しています。
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | ガブリエル・スロニナ ※冬シーズンの加入 | シカゴ・ファイアー/アメリカ |
DF | ウェズレイ・フォファナ | レスター/イングランド |
DF | ブノワ・バディアシル ※冬シーズンの加入 | モナコ/フランス |
DF | カリドゥ・クリバリ | ナポリ/イタリア |
DF | マルク・ククレジャ | ブライトン/イングランド |
MF | エンソ・フェルナンデス ※冬シーズンの加入 | リーベルプレート/アルゼンチン |
MF | デニス・ザカリア | ユベントス/イタリア |
MF | カーニー・チュクエメカ | アストン・ビラ/イングランド |
MF | アンドレイ・サントス | ヴァスコ・ダ・ガマ/ブラジル |
FW | ノニ・マドゥエケ | PSV/オランダ |
FW | ラヒーム・スターリング | マンチェスター・シティ/イングランド |
FW | ミハイロ・ムドリク ※冬シーズンの加入 | シャフタール/ウクライナ |
FW | ジョアン・フェリックス ※冬シーズンの加入 | アトレティコ・マドリー/スペイン |
FW | ピエール=エリック・オーバメヤン | バルセロナ/スペイン |
FW | ダビド・ダトロ・フォファナ ※冬シーズンの加入 | モルデ/ノルウェー |
まずは夏に加入したオーバメヤンですが、アーセナルからバルセロナへと移籍し結果を残していたため、ストライカーとして復活したのではないかと期待されていました。
しかし、チェルシーではリーグ戦11試合1得点とストライカーとしての役目を果たすことができておらず、期待外れの補強の一人となってしまいました。
オーバメヤンとしては、移籍してすぐにドルトムント時代の恩師であるトーマス・トゥヘル監督が解任されてしまったこともあり、うまくいかなかったのではと言われています。
もう一人夏に前線の即戦力として獲得したビッグネームのスターリングですが、プレミアリーグ開幕から5試合で3ゴール1アシスト、スタートは上々の出来でした。しかしその後はふるわず、こちらもオーバメヤンと同じく期待外れな結果となっています。
スターリングの年俸はチームトップの約25億円で、年齢もサッカー選手としてはピークの28歳ですので、今後復活しないとチームとしては大きな負債となるかもしれません。
夏にディフェンダーとして加入したクリバリも、ビルドアップの面で弱さを露呈してしまい、思うようなシーズンを過ごせていません。
イタリアで年間最優秀DFにも選ばれたことのあるクリバリは、31歳という年齢ながら5年の長期契約でチェルシーへやってきました。
チェルシーとしてはディフェンスの大黒柱として長期的に任せる予定だったのかもしれませんが、既に放出の噂が出るほど期待を裏切る結果となっています。
もう一人ディフェンダーでブライトンから大金をはたいて獲得したククレジャですが、こちらも守備の不安定さや、冬に加入したムドリクとの連携の悪さを指摘されており、移籍は成功だったとは言えない結果となっています。
結局夏に補強した選手はチェルシーで思うような結果を出すことができず、チームも一時は降格圏とのポイントと肉薄するくらい低迷してしまいます。
そんな状況もあり、チェルシーは冬シーズンにも大補強を行いました。
アーセナルへの噂もあったムドリクですが、こちらも大金を積んでチェルシーへの移籍を実現させます。
ウクライナという5大リーグ以外のチームに所属していたことから、不安視する声も少なからずありました。
サイドを駆け上がるドリブルの天才として、ポテンシャルは間違いないでしょうが、その不安の声の通りムドリクもプレミアリーグの適応にやや苦しんでいます。
1月に加入して、3月11日の試合でようやく初アシストを記録できたこともあり、ムドリクは今後の復調に期待できるでしょう。
続いて、攻撃陣にまったく期待が持てないため、レンタル料としては世界一高い金額でアトレティコ・マドリードからジョアン・フェリックスを獲得しました。
デビュー戦では退場してしまいますが、その後はゴールを重ね、何より決定機の作り方がうまくチェルシーもかなり評価しています。
チェルシーはジョアン・フェリックスがチームにフィットしていることもあり、アトレティコ・マドリードへ買い取りできるか交渉を行っているという情報もあるようです。
最後に注目したいのはなんといっても冬の大目玉、エンソ・フェルナンデスです。
エンソ・フェルナンデスは、プレミアリーグ史上最高額の移籍金約170億円でチェルシーへやってきました。
エンソ・フェルナンデスはアルゼンチン代表としてカタールワールドカップで好プレーを見せていましたが、170億の移籍金はさすがに高すぎるとチェルシーに非難が集中してしまいます。
しかし、すぐにチームへフィットし、フォワードへ華麗なスルーパスを何度も通すなど、金額に見合ったプレーは見せられているのではないでしょうか。
これだけ多くの選手を獲得すれば連携も思うようにいかず、冬シーズンの補強以降も連敗が続くなどまだチームとして波には乗り切れていません。
しかし、冬シーズン獲得の選手には期待できますので、もう少し時間が経つと自然にチームも復調してくるのではないでしょうか。

チェルシーは選手が多く、来夏に向けて人員整理する必要があります。
ポッター監督も結果が出ていないと非難されていますが、まだ就任1年目です。
今シーズンはチームの連携を深めて、来シーズンこそは期待できるのではないでしょうか。
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | ガブリエル・スロニナ ※レンタル | シカゴ・ファイヤー/アメリカ |
DF | エメルソン | ウエストハム/イングランド |
DF | マルコス・アロンソ | バルセロナ/スペイン |
DF | アントニオ・リュディガー | レアル・マドリード/スペイン |
DF | ジェイク・クラーク=ソルター | QPR/イングランド |
DF | アンドレアス・クリステンセン | バルセロナ/スペイン |
DF | マット・ミアズガ | シンシナシティ/アメリカ |
DF | マラング・サール ※レンタル | モナコ/フランス |
DF | ババ・ラーマン ※レンタル | レディング/イングランド |
DF | イーサン・アンパドゥ | スペツィア/イタリア |
DF | ロス・バークリー | 契約満了 |
MF | ビリー・ギルモア | ブライトン/イングランド |
MF | ダニー・ドリンクウォーター | 契約満了 |
MF | サウール ※レンタル終了 | アトレティコ・マドリード/スペイン |
FW | ティモ・ヴェルナー | ライプツィヒ/ドイツ |
FW | ケネディ | バジャドリード/スペイン |
FW | ミヒー・バチュアイ | フェネルバフチェ/トルコ |
FW | チャーリー・ムソンダ | レバンテ/スペイン |
FW | ロメル・ルカク ※レンタル | インテル/イタリア |
FW | カラム・ハドソン=オドイ ※レンタル | レヴァークーゼン/ドイツ |
今シーズンレンタルでインテルへ移籍したロメロ・ルカクですが、20/21シーズンにはインテルをスクデット獲得へ導く活躍を見せていました。
そんな好調だったインテルの契約延長を断り、約136億円の移籍でチェルシーへ移籍してきました。
チェルシーでは2度目の挑戦ということもあり期待されていましたが、思うような活躍を見せられず、またレンタルでインテルへ戻っていきました。
一度好調の波が途絶えるとうまくいかないもので、今シーズンもインテルでは本調子ではなく、夏にはまた保有元のチェルシーへ戻るのではと言われています。
チェルシーの英雄ドログバに一番近い存在だったため、ファンの落胆も大きくもうチェルシーでは見たくない選手にも選ばれています。
今シーズンのチェルシーを見ていると、圧倒的な対人能力で守備の要だったリュディガーが抜けたことも、守備の不安定さに繋がっていると言えます。

アトレティコ・マドリードへレンタルで戻ったサウールも、当時はなぜ獲得したのかと疑問視されていました。
ここまでお門違いな補強が多いチェルシーは、フロントが非難されても致し方ありません。
チェルシーFCの基本戦術 フォーメーションについて

チェルシーのフォーメーションは、3-4-2-1で構成されています。
前任のトゥヘル監督が3バックを好んでおり、新しく代わったポッター監督もブライトン時代から3バックを主体としています。
守備時にはサイドハーフが引いて5バックに、攻め時にはサイドの選手が攻め上がって数的優位を作るなど、サイドの選手を起点とするためにも3バックで流れを構築します。
また、ポッター監督はどちらかというとカウンターよりボールを保持するポゼッションサッカーを好んでいるため、一時は控えに回っていたゴールキーパーのケパが出場機会を増やしたりなど、出場選手にも戦術により順位が変動しています。

単調なカウンターサッカーではなく、連携を必要とするポゼッションサッカーのため、勝ち点にも影響が出ているのかもしれません。
ブライトン時代に魅力的なサッカースタイルを築いた実績はありますので、ポッター監督のやりたいサッカーができたとき、また一段とチェルシーは強くなりそうです。
チェルシーFC 2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのチェルシーのキープレイヤーを3名ご紹介します。
エンソ・フェルナンデス|アルゼンチン代表
生年月日:2001年1月17日
身長/体重:180cm・77kg
ポジション:MF
利き足:右足
国籍:アルゼンチン
クラブ歴:リーベル・プレート→SLベンフィカ→チェルシーFC
21/22シーズン成績:17試合・1得点・5アシスト
推定市場価格:85.00m€(約120億円)
エンソ・フェルナンデスは冬にプレミアリーグ記録となる移籍金で移籍してきてから、その金額通りレギュラーとして活躍しています。
攻守ともに優れており、前線へのスルーパスと相手のチャンスの芽を摘み取るディフェンス力はチームに欠かせない力となっています。
ポジションもセントラルMF、守備的MFなど中盤の様々なポジションをこなすことができる万能型の選手です。
守備的MFと合わせ、ゲームメイク能力に長けているため、タイプとしては元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツに近いと言えるのではないでしょうか。

中盤の要としてチームに一人はいてほしいタイプで、チェルシーが大枚をはたいででも獲得を迫った理由はうなずけます。
ジョアン・フェリックス|ポルトガル代表
生年月日:1999年11月10日
身長/体重:181cm・72kg
ポジション:FW
利き足:右足
国籍:ポルトガル
クラブ歴:SLベンフィカ→アトレティコ・マドリード→チェルシーFC(レンタル)
21/22シーズン成績:14試合・4得点・3アシスト
推定市場価格:50.00m€(約70億円)
ジョアン・フェリックスは、半年間のローン契約でチェルシーへ移籍してきました。
10代のころから活躍しており、クリスティアーノ・ロナウド2世として大きな期待を寄せられています。
フェリックスは、メッシのようなボールコントロールかつ柔らかいボールタッチでドリブルをするタイプの選手で、相手をうまくいなして抜いていきます。
シュートのうまさは別格で、ゴール前ではベテラン選手のような落ち着きを見せ、ゴールキーパーが獲れないコースに打ち分けてきます。
調子に波があるところは懸念点ですが、波を減らせていければ大量得点も期待できる選手と言えるでしょう。

チェルシーではいいプレーを見せており、来シーズンもチェルシーでプレーする可能性は高いでしょう!
ミハイロ・ムドリク|ウクライナ代表
生年月日:2001年1月5日
身長/体重:175cm・61kg
ポジション:FW
利き足:右足
国籍:ウクライナ
クラブ歴:シャフタール・ドネツク→チェルシーFC
21/22シーズン成績:12試合・7得点・7アシスト
推定市場価格:60.00m€(約86億円)
ミハイロ・ムドリクは冬シーズンにチェルシーへ移籍してきました。
ムドリクのプレイで特に目を引くのはスピード、その緩急のつけ方のうまさです。
これにより、相手のDFがムドリクに対応するのが非常に難しくなっており、この加速と減速のスムーズさを活かしたドリブルを得意としています。
チェルシーでは現状スターリングなどサイドの選手が豊富なこともあり、直近ではセンターフォワードとしてプレーすることもあります。
瞬間的に乗るスピードや瞬発力は目を見張るものがありますが、チームとしてもサイドではなくセンターフォワードで起用したりと、今一つフィットさせきれていない印象です。
とはいえ年齢も若く能力に疑いはありませんので、チームに馴染んだ時爆発するのではないでしょうか。

ムドリクは高額な移籍金による期待感を背負っているかもしれませんが、将来性というところにも期待した方が良いでしょう。
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まとめ
いかがでしたか。
今回は、チェルシーFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
チェルシーは世界中のどのチームよりもお金をかけて選手を集めており、選手たちの能力に間違いはありません。
今シーズンはチャンピオンズリーグ出場権を獲得するのも厳しそうですが、来季の巻き返しに期待しましょう。
それでは見ていきましょう!