トッテナムFCは、一昔前までプレミアリーグの中堅クラブでしたが、今ではBIG6としてトップ4の常連、チャンピオンズリーグでも準優勝するなど強豪チームへ成長しています。
チェルシーやマンチェスター・シティのように莫大な補強資金で有名選手を補強してきたわけではありませんが、エースのハリー・ケインを筆頭に強さを維持しています。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくトッテナムFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
トッテナムFCとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブ |
設立年 | 1882年 |
ホームタウン | ロンドン |
スタジアム | トッテナム・ホットスパー・スタジアム |
収容人数 | 62,062人 |
クラブの愛称 | スパーズ(Spurs) |
監督 | アントニオ・コンテ |
メインスポンサー | AIA(アジアの保険会社) Nike(スポーツメーカー) コカ・コーラ(炭酸飲料) モンスター(エナジードリンク) |
国内獲得タイトル | フットボールリーグ : 2回 FAカップ:8回 EFLカップ:4回 コミュニティーシールド:4回 |
国際獲得タイトル | UEFAカップ:2回 UEFAカップウィナーズカップ:1回 |
平均年齢 | 26.4歳 |
チェルシーは2010年頃から徐々に強さを増していきました。
振り返ると、ターニングポイントはルカ・モドリッチとガレス・ベイルがレアル・マドリードへと移籍し、チーム強化のための大金をクラブへ残したあたりではないでしょうか。
そのお金でトッテナムはエリクセン、ラメラ、ソン・フンミンなど後にチームの中核を担う選手たちを獲得しました。
そして2014年にノリッジやレスターに武者修行でレンタルされていたハリー・ケインが戻ってきて、今の土台ができ上がりました。
なにより長期にわたり、ソン・フンミンとハリー・ケインがクラブに忠誠を誓っていることは大きいのではないでしょうか。
この2選手はバルセロナやレアル・マドリードといった、さらなるビッグクラブでもレギュラー争いできるポテンシャルを持っていますが、2023年になってもクラブを出ておりません。
タイトルを取れていないのに、長年このレベルの選手がチームに残ってくれたのは凄いことです。
ソンとケインがいるから今でもBIG6として地位を保っている、と言っても過言ではありません。
今シーズンはアントニオ・コンテ監督が指揮していますが、「自分勝手な選手がたくさんいる」とチームを痛烈批判していることもあり、今期で解任される可能性があります。
コンテ監督はユベントスやチェルシーを指揮して結果を残してきましたが、補強をめぐりフロントと衝突してしまうのは有名な話です。
今シーズンのトッテナムは既に無冠が決まっており、またもやコンテ監督はチームの運営陣と衝突してしまうかもしれません。

コンテ監督の去就問題に加え、ハリー・ケインとソン・フンミンもサッカー選手としては色々と考える年齢へと差し掛かってきました。
選手も監督も、今後の言動は要チェックです。
トッテナムFC 選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
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GK | 1 | ウーゴ・ロリス | フランス | 1986年12月26日 | リヨン | 38試合・0得点 | 4.0m€ (約6億円) | キャプテン |
GK | 20 | フレイザー・フォースター | イングランド | 1988年3月17日 | サウサンプトン | 19試合・0得点 (サウサンプトン) | 1.50m€ (約2億円) | 新加入 |
GK | 41 | アルフィー・ホワイトマン | イングランド | 1998年10月2日 | デーゲルフォルシュ | 11試合・0得点 (デーゲルフォルシュ) | 500k€ (約0.7億円) | 新加入 |
GK | 40 | ブランドン・オースティン | イングランド | 1999年1月8日 | トッテナムユース | 0試合・0得点 | 300k€ (約0.4億円) | |
DF | 17 | クリスティアン・ロメロ | アルゼンチン | 1998年4月27日 | アタランタ | 22試合・1得点 | 60.00m€ (約86億円) | |
DF | 15 | エリック・ダイアー | イングランド | 1994年1月15日 | スポルティング | 35試合・0得点 | 25.00m€ (約35億円) | |
DF | 6 | ダビンソン・サンチェス | コロンビア | 1996年6月12日 | アヤックス | 23試合・2得点 | 20.0m€ (約28億円) | |
DF | 34 | クレマン・ラングレ | フランス | 1995年6月17日 | バルセロナ | 21試合・0得点 (バルセロナ) | 12.00m€ (約17億円) | 新加入 |
DF | 25 | ジャフェット・タンガンガ | イングランド | 1999年3月30日 | トッテナムユース | 11試合・0得点 | 9.00m€ (約12億円) | |
DF | 12 | エメルソン・ロイヤル | フランス | 1999年1月14日 | バルセロナ | 31試合・1得点 | 25.00m€ (約35億円) | |
DF | 23 | ペドロ・ポロ | スペイン | 1999年9月13日 | スポルティング | 23試合・4得点 (スポルティング) | 35.00m€ (約49億円) | 新加入 |
DF | 33 | ベン・デイビス | ウェールズ | 1993年4月24日 | スウォンジー | 29試合・1得点 | 20.0m€ (約29億円) | |
MF | 5 | ピエール=エミル・ホイビュア | デンマーク | 1995年8月5日 | サウサンプトン | 36試合・2得点 | 45.00m€ (約64億円) | |
MF | 30 | ロドリゴ・ベンタンクール | ウルグアイ | 1997年6月25日 | ユベントス | 17試合・0得点 | 40.00m€ (約56億円) | |
MF | 38 | イブ・ビスマ | マリ | 1996年8月30日 | ブライトン | 26試合・1得点 (ブライトン) | 25.00m€ (約35億円) | 新加入 |
MF | 4 | オリバー・スキップ | イングランド | 2000年9月16日 | トッテナムユース | 18試合・0得点 | 15.00m€ (約21億円) | |
MF | 29 | パペ・マタル・サール | セネガル | 2002年9月14日 | メス | 33試合・1得点 (メス) | 15.00m€ (約21億円) | 新加入 |
MF | 19 | ライアン・セセニョン | イングランド | 2000年5月18日 | フラム | 15試合・0得点 | 22.0m€ (約31億円) | |
MF | 14 | イバン・ペリシッチ | クロアチア | 1989年2月2日 | インテル | 35試合・8得点 (インテル) | 10.00m€ (約14億円) | 新加入 |
FW | 21 | デヤン・クルゼフスキ | スウェーデン | 2000年4月25日 | ユベントス | 18試合・5得点 | 55.0m€ (約78億円) | |
FW | 27 | ルーカス・モウラ | ブラジル | 1992年8月13日 | パリ・サンジェルマン | 34試合・2得点 | 9.00m€ (約12億円) | |
FW | 7 | ソン・フンミン | 韓国 | 1992年7月8日 | レバークーゼン | 35試合・23得点 | 60.00m€ (約86億円) | |
FW | 16 | アルノー・ダンジュマ | オランダ | 1997年1月31日 | ビジャレアル | 23試合・10得点 (ビジャレアル) | 27.00m€ (約38億円) | 新加入 |
FW | 10 | ハリー・ケイン | イングランド | 1993年7月28日 | トッテナムユース | 37試合・17得点 | 90.00m€ (約127億円) | |
FW | 9 | リシャルリソン | ブラジル | 1997年5月10日 | エバートン | 30試合・10得点 (エバートン) | 55.00m€ (約78億円) | 新加入 |
トッテナムは今シーズンもソン・フンミンやハリー・ケインといった強力な攻撃陣で構成されています。
さらに、カタールワールドカップでも日本代表からゴールを決めた、クロアチア代表のペリシッチ、ブラジル代表FWのリシャルリソンを獲得してより強力な陣形となりました。
トッテナムは比較的攻撃に重きを向けるチームで、守備陣にやや不安定さがあることは否めません。
監督は昨シーズンからアントニオ・コンテ監督が指揮していますが、今シーズン序盤に胆のう炎で手術したり、フィジカルコーチを務めるジャン・ピエロ・ヴェントローネ氏の急逝により精神的にダメージを受けたりとピッチ外で苦しい問題が続いています。
チームの内情としては、リシャルリソンがコンスタントに試合へ出られないことから監督を非難したりと、今期無冠確定のうえあまり良い方向へは向かっていません。
来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を得られるか逃すかで、今後のチーム状況は大きく変わりそうです。

今シーズンはチャンピオンズリーグ出場権を獲得できる4位をギリギリキープしていますが、まだ安心はできません。
シーズン終わりに何位でフィニッシュしているか、最も気になるチームの一つとなっています。
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | アルフィー・ホワイトマン ※冬シーズンの加入 | デーゲルフォルシュ/スウェーデン |
GK | フレイザー・フォースター | サウサンプトン/イングランド |
DF | クレマン・ラングレ ※レンタル | バルセロナ/スペイン |
DF | ペドロ・ポロ ※冬シーズンの加入 | スポルティング/ポルトガル |
MF | イブ・ビスマ | ブライトン/イングランド |
MF | パペ・マタル・サール | メス/フランス |
MF | イバン・ペリシッチ | インテル/イタリア |
FW | アルノー・ダンジュマ ※冬シーズンの加入 | ビジャレアル/スペイン |
FW | リシャルリソン | エバートン/イングランド |
トッテナムは夏に即戦力となるビスマ、ペリシッチ、リシャルリソンを獲得しました。
コンテ監督の2年目も着々と体制を整えているように見えましたが、コンスタントに試合へ出られているのはペリシッチくらいでしょうか。
ブライトンでは絶対的主力だったビスマも、思ったほどフィットしていないというのが現状です。
冬シーズンにはエバートン移籍間近と言われていたダンジェマを強奪して獲得し、さらにはスポルティングからペドロ・ポロを獲得しています。
今シーズンは絶対的エースのソン・フンミンが不調なのも、イマイチ波に乗り切れていない原因ですので、補強選手から救世主が現れることに期待したいところです。

バルセロナも能力を認めているラングレなど、面白い選手は揃っています。
今シーズン無冠が決まっているだけに、なんとかBIG6の意地で4位以内に食い込んでほしいものです。
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
DF | マット・ドハーティ | アトレティコ・マドリード/スペイン |
DF | ジェド・スペンス ※レンタル | レンヌ/フランス |
DF | キャメロン・カーター・ヴィッカース | セルティック/スコットランド |
FW | ブライアン・ヒル ※レンタル | セビージャ/スペイン |
FW | ステーフェン・ベルフワイン | アヤックス/オランダ |
FW | ジャック・クラーク | サンダーランド/イングランド |
昨シーズンはノッティンガム・フォレストで主力としてプレイし、チームのプレミアリーグ昇格に貢献したジェド・スペンスですが、トッテナムではコンテ監督の信頼を得ることができず、レンヌへとローン移籍に出されました。
ドリブルのスキルが高く期待されていたブライアン・ヒルですが、こちらも出場機会が限定されており、今シーズンはセビージャへローン移籍しました。
スペンスとヒルはまだ成長の伸びしろがありこれからですが、退団した選手でも残念な補強となってしまったのはステーフェン・ベルフワインでしょう。
スピードを活かしたドリブルと、チャンスメイクやシュート精度は光るものがありましたし、重要な試合で得点を決めるなど印象の残る選手でした。
しかし、コンテ監督の信頼を確固たるものにすることができず、本人もチャンピオンズリーグ出場よりもコンスタントに試合へ出たいという強い意志から、アヤックスへと移籍していきました。
ベルフワインは切り札としても十分に使えましたし、まだまだプレミアリーグで見たかった選手のためとても残念です。

スペンスやヒルなど将来有望な選手が成長してチームへ合流してくれると、トッテナムはさらに厚みが増しそうです。
トッテナムFCの基本戦術 フォーメーションについて

トッテナムのフォーメーションは、3-4-2-1で構成されています。
トッテナムはアントニオ・コンテ監督の就任後に3バックシステムを取り入れると、2022年に入ってから破竹の勢いで勝ち点を積み上げました。
守備時には5バックで固く守り、縦に速い攻撃で一気に敵陣を攻略するという特徴があります。
さらに守備強度で言えばホイビュアの活躍も大きく、中盤でボールを刈り取る狩人として機能しており、プレス成功数も個人成績で上位に付けています。
攻撃に関してはクルゼフスキとペリシッチがサイドからドリブルで運ぶことができ、前線のソン・フンミンとケインに預ければあとはフィニッシュまで持って行ってくれます。
前線の選手が個人能力に優れているため、自軍でこねることなく一気にフィニッシュまで持って行くことが多いです。
今シーズンもケインを中心とした攻撃陣の調子がそのまま順位へ反映される可能性が高くなっています。

3バックを重宝しているのは、BIG6の中でもコンテとチェルシーのポッター監督だけです。
トッテナムFC 2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのトッテナムのキープレイヤーを3名ご紹介します。
ハリー・ケイン|イングランド代表
生年月日:1993年7月28日
身長/体重:188cm・76kg
ポジション:FW
利き足:右足
国籍:イングランド
クラブ歴:トッテナムFC
21/22シーズン成績:37試合・17得点・9アシスト
推定市場価格:90.00m€(約127億円)
ハリー・ケインは言わずと知れたトッテナムの大エースで、今シーズンも躍動しています。
トッテナムは長年無冠が続いていることもあり、タイトルのためにマンチェスター・シティへの移籍が濃厚とされていましたが、結局破談となりトッテナムでプレーすることになりました。
ケインは今年29歳と、サッカー選手としてはそろそろ落ち目の時期に差し掛かるタイミングですが、今シーズンは気持ちを切り替えてエースとして仕事を全うしています。
まだ数年は最前線で活躍できそうですので、ケインの存在は今後もトッテナムにとって重要となりそうです。

今シーズン終了後も移籍する可能性はゼロではありません。
ケインがいるといないとではチームのクオリティがまるで変ってしまうため、トッテナムとしては是が非でもチームに残留してほしいでしょう。
ソン・フンミン|韓国代表
生年月日:1992年7月8日
身長/体重:183cm・77kg
ポジション:FW
利き足:右足
国籍:韓国
クラブ歴:ハンブルガーSV→レバークーゼン→トッテナムFC
21/22シーズン成績:35試合・23得点・7アシスト
推定市場価格:60.00m€(約86億円)
ソン・フンミンもトッテナムのエースとして、長年チームを支えています。
キレのあるドリブルでサイドから切り込まれると、相手ディフェンダーはそう簡単に止めることができません。
しかし、今シーズンは思うようにゴールを伸ばすことができず、シーズン終盤に差し掛かるもゴール数は1桁と伸び悩んでいます。
昨シーズンはプレミアリーグ得点王に輝いただけあり、ソン・フンミンの復調がチームにとって大きな手助けとなること間違いないでしょう。
半年間のローン契約でチェルシーへ移籍してきました。

昨シーズンはシーズン23得点を挙げており、その実力を疑う人はいません。
シーズン終盤に得点量産の可能性もありますので、ソン・フンミンの活躍には期待したいところです。
ピエール=エミル・ホイビュア|デンマーク代表
生年月日:1995年8月5日
身長/体重:185cm・84kg
ポジション:MF
利き足:右足
国籍:デンマーク
クラブ歴:バイエルン・ミュンヘン→サウサンプトン→トッテナムFC
21/22シーズン成績:36試合・2得点・2アシスト
推定市場価格:45.00m€(約64億円)
ピエール=エミル・ホイビュアは中盤の要として、今シーズンもチームにとって欠かせない存在となっています。
ホイビュアのストロングポイントはいくつかありますが、一番は対人守備やインターセプトなどが上手く、その守備能力の高さが評価されています。
対人守備においては絶妙なタイミングでボールを取りに行き相手からボールを刈り取り、プレミアリーグ特有のフィジカルにも負けることがありません。
攻撃面では構造性のある高精度なパスが光っており、前線のオフサイドラインギリギリに飛び出す選手へのロングパスは一級品です。
ホイビュアのパスからケインが抜けだしシュートを放つ場面はシーズンでも何度か見られ、攻撃面においても高いスキルを見せています。
2020年にトッテナムへ移籍してきましたが、ここ2~3年でチームにとって欠かせない存在となっています。

ホイビュアは中盤の選手としてドリブルスキルの高さもあり、すべてにおいて高水準な選手となっています!
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まとめ
いかがでしたか。
今回は、トッテナムFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
トッテナムはBIG6の中でも資金の制限などあり派手なチームではありませんが、ケインやソンを中心にダイナミックで攻撃的なチームを形成しています。
サッカーファンからしても、攻撃に魅力のあるトッテナムのサッカーが好きという方は多いのではないでしょうか。
今シーズンはチーム内でもゴタゴタがありますが、なんとしてもチャンピオンズリーグ出場権を確保して来シーズンへ繋げてほしいところですね。
それでは見ていきましょう!