パリ・サンジェルマンFCは、リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・エムバペの「MNMトリオ」を筆頭に、世界を代表する名門へと成長しました。
しかし今でこそ潤沢な資金力で有名選手を揃えていますが、強豪としての歴史はたった10年ほどです。
2006年には降格圏争いに巻き込まれるほど弱小で、現在のチーム状況になるなど誰も予想していませんでした。
劇的に変化していくクラブの軌跡は非常に気になるところです。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくパリ・サンジェルマンFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
パリ・サンジェルマンFCとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | パリ・サンジェルマン・フットボール・クラブ |
設立年 | 1970年 |
ホームタウン | パリ |
スタジアム | パルク・デ・プランス |
収容人数 | 48,712人 |
クラブの愛称 | Les Parisiens (パリジャン) Les Rouge-et-Bleu (赤と青) |
監督 | クリストフ・ガルティエ |
メインスポンサー | エミレーツ航空(アラブの航空会社) Nike(スポーツメーカー) QNB(カタール国立銀行) オレドー(カタール情報通信会社) |
国内獲得タイトル | リーグ・アン:10回 クープ・ドゥ・フランス:14回 クープ・ドゥ・ラ・リーグ:9回 トロフェ・デ・シャンピオン:10回 リーグ・ドゥ:1回 |
国際獲得タイトル | UEFAカップウィナーズカップ:1回 UEFAインタートトカップ:1回 |
平均年齢 | 25.0歳 |
パリ・サンジェルマンは2020−21シーズンにクラブ創立50周年を迎えたばかりで、ヨーロッパのなかでは相当に若いクラブです。
パリ・サンジェルマンは1990年代に国内有料チャンネル(Canal+)に買収され、国内随一の資金力をもとに最初の黄金期を迎えました。
各国のスター選手を獲得し、国内リーグとヨーロッパリーグで優勝を果たします。
しかし、オーナーの放漫経営によりその黄金期も5年ほどで終焉し、1990年代後半には下降線をたどります。
そして2000年代半ばには、多額の借金まみれクラブへとなり下がってしまいました。
Canal+も手に負えずクラブを売却し、資金援助もなくクラブは降格圏争いに巻き込まれ絶望的な状態となってしまいます。
そんな状況が一変させ救世主となったのが、オーナーとして2011年にクラブを買収したカタールの投資会社であるQSIでした。
Canal+のオーナー時代よりもはるかに上回る資金力で、ここからパリ・サンジェルマンの快進撃が始まります。
まず手始めにパストーレ、チアゴ・シウバ、ズラタン・イブラヒモビッチなどの補強に成功し、一気に世界的なクラブへと駆け上がりました。
そこからさらにカバーニやディ・マリアを獲得し、2017-18シーズンにはバルセロナからネイマールを獲得して世界を驚かせました。
今や市場価値が世界一のキリアン・エムバペも、ネイマールと同じ時期に入団しています。
そしてネイマールよりもさらに世界を驚かせたのが、2021-22シーズンのリオネル・メッシ獲得です。
パリ・サンジェルマンも世界的なクラブへと成長したとはいえ、バルセロナ一筋と思われていた神の子メッシが移籍したことは当時何度もニュースで報道されていました。
一時は絶望的なチームでしたが、カタール資本により今やフランスリーグ1強、チャンピオンリーグ常連国となっています。

「サッカーはビジネス」これが色濃く反映されているクラブと言っても良いですね!
パリ・サンジェルマンFC 選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 99 | ジャンルイジ・ドンナルンマ | イタリア | 1999年2月25日 | ACミラン | 16試合・0得点 | 50.0m€ (約71億円) | |
GK | 16 | セルヒオ・リコ | スペイン | 1993年9月1日 | マジョルカ | 14試合・0得点 (マジョルカ) | 4.00m€ (約6億円) | レンタルバック |
GK | 90 | アレクサンドル・ルトゥリエ | フランス | 1990年12月11日 | パリ・サンジェルマンFCユース | 1試合・0得点 | 400k€ (約0.6億円) | |
DF | 5 | マルキーニョス | ブラジル | 1994年5月14日 | ASローマ | 32試合・5得点 | 70.0m€ (約100億円) | キャプテン |
DF | 3 | プレスネル・キンペンベ | フランス | 1995年8月13日 | パリ・サンジェルマンFCユース | 30試合・1得点 | 35.00m€ (約50億円) | |
DF | 4 | セルヒオ・ラモス | フランス | 1986年3月30日 | レアル・マドリード | 12試合・2得点 | 6.00m€ (約9億円) | |
DF | 2 | アシュラフ・ハキミ | モロッコ | 1998年11月4日 | インテル・ミラノ | 32試合・4得点 | 70.0m€ (約100億円) | |
DF | 26 | ノルディ・ムキエレ | フランス | 1997年11月1日 | RBライプツィヒ | 28試合・1得点 (RBライプツィヒ) | 20.00m€ (約28億円) | 新加入 |
DF | 32 | ティモテ・ペンベレ | フランス | 2002年9月9日 | ボルドー | 25試合・1得点 (ボルドー) | 5.00m€ (約7億円) | レンタルバック |
DF | 25 | ヌーノ・メンデス | ポルトガル | 2002年6月19日 | スポルティングCP | 27試合・0得点 | 65.00m€ (約93億円) | |
DF | 14 | ファン・ベルナト | スペイン | 1993年5月1日 | バイエルン・ミュンヘン | 15試合・0得点 | 12.00m€ (約17億円) | |
MF | 6 | マルコ・ヴェッラッティ | イタリア | 1992年11月5日 | ペスカーラ・カルチョ | 24試合・2得点 | 50.00m€ (約71億円) | |
MF | 8 | ファビアン・ルイス | スペイン | 1996年4月3日 | SSCナポリ | 32試合・7得点 (ナポリ) | 38.00m€ (約54億円) | 新加入 |
MF | 17 | ヴィティーニャ | ポルトガル | 2000年2月13日 | FCポルト | 30試合・2得点 (ポルト) | 42.00m€ (約60億円) | 新加入 |
MF | 28 | カルロス・ソレール | スペイン | 1997年1月2日 | バレンシアCF | 32試合・11得点 (バレンシア) | 30.00m€ (約43億円) | 新加入 |
MF | 18 | レナト・サンチェス | ポルトガル | 1997年8月18日 | LOSCリール | 25試合・2得点 (リール) | 20.00m€ (約29億円) | 新加入 |
MF | 15 | ダニーロ・ペレイラ | ポルトガル | 1991年9月9日 | FCポルト | 27試合・5得点 | 12.0m€ (約17億円) | |
FW | 30 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | 1987年6月24日 | FCバルセロナ | 26試合・6得点 | 45.0m€ (約64億円) | |
FW | 10 | ネイマール | ブラジル | 1992年2月5日 | FCバルセロナ | 22試合・13得点 | 70.0m€ (約100億円) | |
FW | 7 | キリアン・エムバペ | フランス | 1998年12月20日 | ASモナコ | 35試合・28得点 | 180.0m€ (約257億円) | |
FW | 44 | ウーゴ・エキティケ | フランス | 2002年6月20日 | スタッド・ランス | 23試合・10得点 (スタッド・ランス) | 25.00m€ (約36億円) | 新加入 |
2022年のオフシーズンはキリアン・エムバペがレアル・マドリードと相思相愛で移籍確実と言われていましたが、急転直下でエムバペはクラブへの残留を決めました。
残留を決めた理由として、どの選手を補強するかなどの権限もエムバペに一任するなど色々と言われていますが、その真意はいまだ不明です。
加入すると信じていたレアルのファンは当然激怒しており、もう今後二度とレアルにエムバペを加入させなくていいとそっぽを向いてしまいました。
パリ・サンジェルマンのファンとしては世界最高の選手の移籍騒動が収まり、今シーズンもメッシ・ネイマール・エムバペ(MNM)のトリオが見られると一安心しています。
最強攻撃陣のトリオと言えばかつてレアルのベイル・ベンゼマ・Cロナウド、バルセロナのメッシ・スアレス・ネイマール、リバプールのサラー、サネ、フィルミーノなど色々ありましたが、パリ・サンジェルマンのMNMが過去最高なのではと言われています。
またそのようにパリ・サンジェルマンは攻撃陣へ目が行きがちですが、
- GKはかつてミランで守護神だったドンナルンマ
- かつてメッシと犬猿の仲だった元レアルDFセルヒオ・ラモス
- 今や世界一のサイドバックと声も上がるハキミ
- PSGの心臓を担いMNMよりも欠かせないヴェッラッティ
MNMトリオ以外にもキープレイヤーは多数在籍しています。

攻守ともに一流選手が揃っていますね!
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
DF | ノルディ・ムキエレ | RBライプツィヒ/ドイツ |
MF | ファビアン・ルイス | ナポリ/イタリア |
MF | ヴィティーニャ | ポルト/ポルトガル |
MF | カルロス・ソレール | バレンシア/スペイン |
MF | レナト・サンチェス | リール/フランス |
FW | ウーゴ・エキティケ | スタッド・ランス/フランス |
今シーズンもパリ・サンジェルマンは実力者を数名獲得しています。
まずファビアン・ルイスですが、長きにわたってセリエAの名門ナポリの中心選手として活躍してきました。
豊富な運動量とパスセンスの高さが持ち味で、今シーズンも見事なスルーパスを見せています。
ポルトから獲得したヴィティーニャも、ローン先のウルヴァーハンプトンで結果が残せませんでしたが、5大リーグでも活躍できる実力を持っています。
データ面で見てみると21-22シーズンにおいて、一試合におけるパスの本数は62本とチームトップの数値で、パスの成功率は90.3%と非常に高く優れたミッドフィルダーです。
続いてカルロス・ソレールですが、アーセナルなどからも注目されており、約25億円のバーゲンプライスで獲得しました。
バレンシアで10番だったソレールは、非常に得点嗅覚に優れたミッドフィルダーとして知られており、ゴールゲッターとして位置づけられています。
その得点能力の高さにはパリ・サンジェルマンでも期待されています。
最後にレナト・サンチェスですが、18歳でポルトガルA代表デビューを飾っており、神童として一番名の知られている選手ではないでしょうか。
その後はバイエルン・ミュンヘンでレギュラーへ定着できずくすぶっていましたが、リールへ移籍してからはチームの中心核として活躍。
あらためて才能を世界に見せつけ、満を持してパリ・サンジェルマンへ移籍しました。
ところが、迎えた今季は軽度のケガを繰り返してたびたび離脱し、すでに放出候補として挙げられています。
プレミアリーグの複数チームが関心を寄せていると噂されていますが、レナト・サンチェスは早熟の選手として終わってしまうか、クラブで信頼をつかむか今後に期待です。

今シーズンはバランスの良い補強で、堅実さが見える印象です
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | アルフォンス・アレオラ | ウエストハム/イングランド |
GK | ケイラー・ナバス | ノッティンガム・フォレスト/イングランド |
DF | ティロ・ケーラー | ウエストハム/イングランド |
MF | イドリッサ・ゲイェ | エバートン/イングランド |
FW | アルノー・カリムエンド=ムインガ | レンヌ/フランス |
FW | パブロ・サラビア | ウォルバーハンプトン/イングランド |
経験豊富なゴールキーパーとしてレアル・マドリード、パリ・サンジェルマンへ在籍したケイラー・ナバスは、新たな新天地をプレミアリーグに移しました。
ナバスはまだまだ代表でもスタメンとして活躍していますので、新天地での躍動にも期待です。
パリ・サンジェルマンFCの基本戦術 フォーメーションについて

パリ・サンジェルマンのフォーメーションは、3-4-2-1で構成されています。
世界最高峰の3トップを擁しているため、攻撃ではシンプルに3トップの力を活かします。
その代わり、彼らが弱みを見せる守備の面では中盤とDF陣がサポートを行うという構図が基本的です。
中盤、最終ラインへの守備負担は当然大きくなりますが、前線の選手が前に残る分、うまくボール奪取したときはカウンターで一気にゴール前まで駆け上がることができます。
ネイマール、メッシ、ファビアン・ルイスなど局面を打開できるパサーもいるため、リーグでは守備を固める相手に対しても個人のスキルで突破する場面がよく見られます。

メッシのような守備に参加しないフォワードは時代遅れと言われていますが、その分スペシャルな活躍でチームを助けています。
パリ・サンジェルマンFC 2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのパリ・サンジェルマンのキープレイヤーを3名ご紹介します。
キリアン・エムバペ:フランス代表
生年月日:1998年12月20日
身長/体重:178cm・73kg
ポジション:FW
利き足:右足
国籍:フランス
クラブ歴:モナコ→パリ・サンジェルマン
21/22シーズン成績:35試合・28得点・17アシスト
推定市場価格:180.0m€(約257億円)
キリアン・エムバペは現在の移籍市場で堂々1位のヤングスター。
パリ・サンジェルマンで圧倒的な成績を残すことはさることながら、代表でもチームの顔として活躍しています。
2018年のロシアワールドカップでは、決勝トーナメントで当時19歳とは思えない活躍を見せ、世界に衝撃を与えました。
そんな神童エムバペですが、幼少期からフランス代表に出てワールドカップで優勝すると語っており、父親も熱中の範囲を超えサッカーに狂っていたと話しています。
サッカーに愛された若きスターですが、今後もメッシやロナウドが打ち立てた記録を塗り替える可能性のある選手として期待されています。

異次元のプレーで、いつも世界を驚かせています。
リオネル・メッシ|アルゼンチン代表
生年月日:1987年6月24日
身長/体重:169cm・67kg
ポジション:FW
利き足:左足
国籍:アルゼンチン
クラブ歴:バルセロナ→パリ・サンジェルマンFC
21/22シーズン成績:26試合・6得点・14アシスト
推定市場価格:45.0m€(約64億円)
リオネル・メッシは、言わずと知れた世界一の選手。
加入当初は思うような成績を残すことができませんでしたが、今シーズンゴール・アシストともに2桁を達成しており、パリ2年目のシーズンは順調に過ごしています。
一連の流れからのゴールだけでなくフリーキック制度も高く、今シーズンはアディショナルタイムにチームを救う一発を決めるなど、やはりメッシはスペシャルだとファンからも崇められています。

35歳とは思えない活躍で、パリでもチームの中心として活躍しています!
マルキーニョス|ブラジル代表
生年月日:1994年5月14日
身長/体重:183cm・75kg
ポジション:DF
利き足:右足
国籍:ブラジル
クラブ歴:コリンチャンス→ローマ→パリ・サンジェルマンFC
21/22シーズン成績:32試合・5得点・0アシスト
推定市場価格:70.0m€(約100億円)
マルキーニョスは2013年からクラブに在籍している古株で、守備の大黒柱として今シーズンもチームを支えています。
本職は右センターバックですが、中盤で守備的ミッドフィルダーとしても高い能力を発揮するほか、サイドバックとしてもプレーできる汎用性も持っています。
対人の強さは素晴らしく、安易に飛び込んだりもせずベテランらしい安定した守備は見ていて安心できます。
前線へのロングフィードも正確に通すことができ、マルキーニョスはMSMトリオと同じ、もはやそれ以上に重要な存在と言えます。

マルキーニョスはチームでもブラジル代表でも象徴的存在です!
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まとめ
いかがでしたか。
今回は、パリ・サンジェルマンFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
パリ・サンジェルマンは世界中一流選手を集めており、クラブではしばらく1強状態が続いています。
1強状態がゆえに国際大会のチャンピオンズリーグでは勝てないと言われていますが、今後悲願の初優勝を果たすときは来るでしょうか。
パリ・サンジェルマンには今後の国際大会の活躍と、今以上のドリームチーム編成に期待したいと思います。
それでは見ていきましょう!