ニューカッスル・ユナイテッドは、イングランドのプレミアリーグに所属するチームです。
2015/16シーズンには2部に降格しましたが、1年という最短でプレミアリーグへ戻ってきて、毎年残留を決めています。
近年は、サウジアラビアの政府系ファンドがクラブを買収したことにより手堅く補強を続けており、プレミアリーグで最も脅威あるチームの一つとなりました。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくニューカッスル・ユナイテッドFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
ニューカッスル・ユナイテッドFCとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | ニューカッスル・ユナイテッド・フットボール・クラブ |
設立年 | 1892年 |
ホームタウン | ニューカッスル・アポン・タイン |
スタジアム | セント・ジェームズ・パーク |
収容人数 | 52,404人 |
クラブの愛称 | マグパイズ(Magpies) |
監督 | エディ・ハウ |
メインスポンサー | FUN88乐天堂(中国のオンライン・ベッティング会社) |
国内獲得タイトル | フットボールリーグ:4回 FAカップ:6回 FAコミュニティ・シールド:1回 |
国際獲得タイトル | インターシティーズ・フェアーズカップ:1回 UEFAインタートトカップ:1回 アングロ=イタリアン・カップ:1回 キリンカップ:1回 |
平均年齢 | 27.0歳 |
ニューカッスル・ユナイテッドは、ニューカッスルという首都名からチームを名付けています。
かつてはJリーガーの武藤嘉紀選手も所属していたり、GoalというFIFA公認映画のモデルチームになったりと割と日本でも馴染みのあるチームではないでしょうか。
今シーズンは前半から継続してチャンピオンズリーグ出場権を争う好成績を残していますが、大きな転換期は2021年10月の新オーナー就任にあります。
新オーナー就任後、着実に補強ポイントを強化して、プレミアリーグでもかなり完成度が高いチームへ仕上げました。
新オーナーのサウジアラビア政府系ファンド率いる共同体の資金力は、マンチェスター・シティオーナーの10倍と圧倒的な優位性を誇っています。
しかし、チェルシーのように個人能力が秀でた選手を買い漁るのではなく、チームにフィットするか吟味し、手堅い補強を繰り返す堅実さが垣間見られます。
100億単位のビッグディールなしでプレミアリーグ上位に着けているため、来年再来年とさらにBIG6も恐れるチームへと成長するのではないでしょうか。

プレミアリーグで一番可能性を感じるチームと言っても過言ではありません!
ニューカッスル・ユナイテッドFC 選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 22 | ニック・ホープ | イングランド | 1992年4月19日 | バーンリー | 36試合・0得点 (バーンリー) | 18.00m€ (約26億円) | 新加入 |
GK | 1 | マルティン・ドゥブラフカ | スロバキア | 1989年1月15日 | スパルタ・プラハ | 26試合・0得点 (スパルタ・プラハ) | 2.50m€ (約4億円) | 新加入 |
GK | 18 | ロリス・カリウス | ドイツ | 1993年6月22日 | レアル・ソシエダユース | 0試合・0得点 (未所属) | 1.50m€ (約2億円) | 新加入 |
GK | 29 | マーク・ギレスピー | イングランド | 1992年3月27日 | 0試合・0得点 | 300k€ (約0.4億円) | ||
DF | 4 | スヴェン・ボトマン | オランダ | 2000年1月12日 | LOSCリール | 25試合・3得点 (LOSCリール) | 45.00m€ (約65億円) | 新加入 |
DF | 33 | ダン・バーン | イングランド | 1992年5月9日 | ブライトン | 16試合・0得点 | 12.00m€ (約17億円) | |
DF | 5 | ファビアン・シェア | スイス | 1991年12月20日 | デポルティーボ | 25試合・2得点 | 10.00m€ (約15億円) | |
DF | 6 | ジャマール・ラセルズ | イングランド | 1993年11月11日 | 26試合・1得点 | 7.00m€ (約10億円) | キャプテン | |
DF | 2 | キーラン・トリッピアー | イングランド | 1990年9月19日 | アトレティコ・マドリード | 6試合・2得点 | 13.0m€ (約19億円) | |
DF | 17 | エミル・クラフト | スウェーデン | 1994年8月2日 | アミアン | 20試合・0得点 | 4.00m€ (約6億円) | |
MF | 19 | ハビエル・マンキージョ | スペイン | 1994年5月5日 | アトレティコ・マドリード | 19試合・1得点 | 3.00m€ (約4億円) | |
MF | 3 | マット・ターゲット | イングランド | 1995年9月18日 | アストン・ヴィラ | 16試合・0得点 | 15.00m€ (約21億円) | |
MF | 12 | ジャマル・ルイス | 北アイルランド | 1998年1月25日 | ノリッジ・シティFC | 5試合・0得点 | 8.00m€ (約12億円) | |
MF | 3 | ポール・ダメット | ウェールズ | 1991年9月26日 | ニューカッスルユース | 3試合・0得点 | 1.20m€ (約2億円) | |
MF | 39 | ブルーノ・ギマランイス | ブラジル | 1997年11月16日 | リヨン | 17試合・5得点 | 60.00m€ (約87億円) | |
MF | 28 | ジョセフ・ウィロック | イングランド | 1999年8月20日 | アーセナル | 29試合・2得点 | 30.00m€ (約44億円) | |
MF | 36 | ショーン・ロングスタッフ | イングランド | 1997年10月30日 | マンスフィールド | 16試合・6得点 (マンスフィールド) | 22.00m€ (約32億円) | |
MF | – | マティ・ロングスタッフ | イングランド | 2000年3月21日 | マジョルカ | 28試合・1得点 (マジョルカ) | 1.50m€ (約2億円) | レンタルバック |
MF | 11 | マット・リッチー | スコットランド | 1989年9月10日 | ボーンマス | 18試合・0得点 | 1.80m€ (約3億円) | |
MF | 7 | ジョエリントン | ブラジル | 1996年8月14日 | ホッフェンハイム | 35試合・4得点 | 38.00m€ (約56億円) | |
MF | 32 | エリオット・アンダーソン | スコットランド | 2002年11月6日 | ニューカッスルユース | 0試合・0得点 | 3.50m€ (約5億円) | |
FW | 24 | ミゲル・アルミロン | パラグアイ | 1997年2月2日 | アトランタ・ユナイテッドFC | 30試合・1得点 | 35.00m€ (約51億円) | |
FW | 23 | ジェイコブ・マーフィー | イングランド | 2004年1月19日 | ノリッジ | 33試合・1得点 | 10.00m€ (約15億円) | |
FW | 8 | アンソニー・ゴードン | イングランド | 2001年2月24日 | エバートン | 35試合・4得点 (エバートン) | 40.0m€ (約58億円) | 新加入 |
FW | 10 | アラン・サン=マクシマン | フランス | 1997年3月12日 | ニース | 35試合・5得点 | 35.00m€ (約51億円) | |
FW | 21 | ライアン・フレイザー | スコットランド | 1994年2月24日 | ボーンマス | 27試合・2得点 | 8.00m€ (約12億円) | |
FW | 14 | アレクサンデル・イサク | スウェーデン | 1999年9月21日 | レアル・ソシエダ | 32試合・6得点 (レアル・ソシエダ) | 50.00m€ (約73億円) | 新加入 |
FW | 9 | カラム・ウィルソン | イングランド | 1992年2月27日 | ボーンマス | 18試合・8得点 | 18.00m€ (約26億円) |
ニューカッスル・ユナイテッドはオーナーが変わって以降着実な補強を続けており、トリッピアーやギマランイスなどの実力者を獲得しました。
さらに今期はイサクやゴードンなど若手有望株も獲得し、昨季以上にレベルの高い選手層になっています。
監督のエディ・ハウは45歳と監督業では若手ながら、既に監督として長いキャリアを積んでいます。
ニューカッスルへ就任する前はボーンマスに所属しており、チームを初のプレミアリーグ昇格へと導きました。
2015年には2部ながらも年間最優秀監督に受賞されています。
ハウ監督のサッカーは非常に堅実で、攻守のバランスが良く大崩れすることはなかなかありません。
そのような安定した監督をチームに迎えられているのも、今シーズン好調の原因かもしれません。

プレミアリーグでは監督として若手ながらも、非常に優秀な成績を残しています!
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | ニック・ホープ | バーンリー/イングランド |
GK | マルティン・ドゥブラフカ | スパルタ・プラハ/チェコ |
GK | ロリス・カリウス | リバプール/イングランド |
DF | スヴェン・ボトマン | リール/フランス |
FW | アンソニー・ゴードン | エバートン/イングランド |
FW | アレクサンデル・イサク | レアル・ソシエダ/スペイン |
ニューカッスル・ユナイテッドは、今シーズンGKを一新しています。
守護神には昨シーズンまでバーンリーでレギュラーだったニック・ホープを迎え、控えにはマンチェスター・ユナイテッドへローン移籍していたドゥブラフカ、かつてはリバプールの守護神だったカリウスを揃えました。
ニック・ホープは今でこそチャンピオンリーグ出場権を争うチームの一員として過ごしていますが、もともとは8部からスタートした選手で、年代の代表とはまったくの無縁でした。
しかし、2017-18年に突如チームの守護神が怪我をした影響で出番が回ってきて、そこから目立たない控えGKからチームの顔にまで成長します。
今ではイングランド代表にも選出されるほどの選手で、ニューカッスルでも好セーブを続けています。
おそらく知名度で言えば、チャンピオンリーグ決勝で2度もミスを犯し敗戦の原因となったカリウスですが、その時の傷が今でも尾を引いているのか全盛期ほどの面影はほとんど感じられません。
フォワードには、エバートンで16歳の若さでトップチームデビューを果たしたアンソニー・ゴードン、レアル・ソシエダでエースストライカーだった注目株のアレクサンデル・イサクを獲得しています。
イサクは昨シーズンのソシエダで思うように点が伸びず、今シーズンも怪我の影響で長期離脱していました。
しかし、後半戦は復帰早々に実力を発揮し、徐々に得点量産体制へ入っています。
ストライカーのイサクがチームへフィットし、ニューカッスルは最後のピースが揃った、というところでしょうか。

8部から成り上がったニック・ホープの経歴は、まさにシンデレラストーリーですね!
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手 | 移籍クラブ |
---|---|---|
GK | カール・ダーロウ | ハル・シティ/イングランド |
MF | ジョンジョ・シェルヴェイ | ノッティンガム・フォレスト/イングランド |
FW | クリス・ウッド ※ローン移籍 | ノッティンガム・フォレスト/イングランド |
かつてイングランドの名門アーセナルでヴェンゲル体制を支えたナチョ・モンレアルですが、36歳で引退しました。
本職の左サイドバックの他にセンターバックを務めたりと、経験から万能さを見せファンからも愛される存在でした。
エースストライカーのアレクサンデル・イサクはニューカッスルへ移籍して早々怪我に見舞われましたが、復帰してからはゴール量産体制に入っており、プレミアリーグでも通用するプレーヤーとして活躍しています。
かつては久保建英と同じように神童として、マンチェスター・ユナイテッドやドルトムントなどの名門を渡り歩いたアドナン・ヤヌザイですが、契約切れに伴いセビージャへ移籍しました。
バルセロナ相手にもドリブルと巧みなパスで好機を演出していただけに、このタイミングでの移籍はとても残念でした。

ヤヌザイは、久保やシルバとの連携をもっと見てみたかっただけに残念です。
ニューカッスル・ユナイテッドFCの基本戦術 フォーメーションについて

ニューカッスル・ユナイテッドのフォーメーションは、4-3-1-2で構成されています。
監督がハウに代わり、ニューカッスルは前線からの積極的なプレスが見られるようになりました。
前線の3トップが相手DFにプレッシャーをかけ、中盤の選手がうまくパスコースをケアすることで、サイドにボールを意図的に流させてうまく攻撃させないという組織的な守備がうまくいっています。
守備で見てもイサクやアルミロンなどの前線、ジョエリントンやギマランイスなどの中盤のハードワークによって、ニューカッスルというチームは成り立っています。
さらに今シーズン好調の要因として守備の堅さが際立っており、20試合で11失点しか許していません。
昨シーズンは20試合で43失点と崩壊していましたが、アトレティコ・マドリードからトリッピアー、リールからボトマン、201cmと超大型のダン・バーンなど、着実に守備の強度を強めて今の堅守が完成しました。
今ではホームのセント・ジェームズ・パークが難攻不落の城となっています。
トリッピアーいわく、監督もクリーンシートへの執着があるようで、攻撃よりもまずは堅い守備でリズムを作るタイプの監督なのかもしれません。

目立つ選手はそこまでいないも、組織力は随一ということですね!
ニューカッスル・ユナイテッドFC 2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのニューカッスル・ユナイテッドのキープレイヤーを2名ご紹介します。
アレクサンデル・イサク:スウェーデン代表
生年月日:1999年9月21日
身長/体重:192cm・77kg
ポジション:FW
利き足:左足
国籍:スウェーデン
クラブ歴:AIKソルナ→ボルシア・ドルトムント→レアル・ソシエダ→ニューカッスル
21/22シーズン成績:32試合・6得点・2アシスト
推定市場価格:50.00m€(約73億円)
アレクサンデル・イサクは久保建英選手も所属しているレアル・ソシエダから移籍してきた選手です。
持ち前の高身長と、慎重に見合わない高度な足元のスキルで、大型ストライカーとして期待を寄せられています。
移籍金も約70億は唯一と言っていいほどの高額金で、イサクに対するフロントの期待度も伝わってきます。
今シーズンはデビュー戦となったリバプールとの試合で、いきなり点を決めるなどインパクトを残していました。
しかし、太ももを負傷してしまい、既に復帰していますが3か月以上もチームを離れてしまいます。
復帰してからのイサクはゴール量産体制に入っており、ニューカッスルはストライカーという最後のピースを得て、チームとして完成したと言えるのではないでしょうか。
怪我がなければリーグ屈指のストライカーになれる素質は持っているため、今後にも注目の選手です。

ニューカッスルでもストライカーとしてチームを助けています!
ブルーノ・ギマランイス|ブラジル代表
生年月日:1997年11月16日
身長/体重:182cm・74kg
ポジション:MF
利き足:右足
国籍:スペイン
クラブ歴:アウダックス→アトレチコ・パラナエンセ→リヨン→ニューカッスル
21/22シーズン成績:17試合・5得点・1アシスト
推定市場価格:60.00m€(約87億円)
ブルーノ・ギマランイスは、2022年1月にリヨンから加入した選手で、中盤で攻守に渡りチームを助けています。
守備時にはフィジカルを活かしてボールを奪い、奪った後もうまく相手をいなして味方に繋ぐ冷静さを持ち合わせています。
攻撃時には味方に絶妙なスルーパスを出し、自らもゴール前に駆け上がりヘディングやロングシュートでゴールネットを揺らすことができます。
相手からプレッシャーを受けていないときはうまくゲームメイクもすることができ、まさに何でもこなせる万能選手と言えます。
実際にニューカッスルはギマランイスが加入してから好調を維持しており、今のニューカッスルがうまくいっているのもギマランイスのおかげと言っても過言ではありません。
プレミアリーグでもトップレベルの選手ですので、チャンピオンリーグという大舞台での活躍にも期待したいです。

ギマランイスはシーズン後半に怪我をしてしまい、メディアも彼がいないとニューカッスルは厳しいと嘆かれています。
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まとめ
いかがでしたか。
今回は、ニューカッスル・ユナイテッドFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
ニューカッスル・ユナイテッドFCは好調を維持しているもまだまだ成長過程で、今後もさらなる飛躍に期待できるチームです。
今シーズンチャンピオンズリーグ出場権を獲得するようであれば、来シーズンはさらなる大型補強が見られるはずです。
もはやニューカッスル・ユナイテッドは、プレミアリーグBIG6に引けを取らない強豪チームとして誰もが認めるチームになっています。
いずれニューカッスルを合わせてBIG7になるのではないかという噂も出ていますので、気になる方は下記記事もご参照ください。
それでは見ていきましょう!