ブライトン&ホーヴ・アルビオンFCは、イングランドのプレミアリーグに所属するチームです。
今は日本代表の三苫選手も所属しており、日本でもブライトンの動向を注目している方は多いのではないでしょうか。
2016/17に1部昇格を決めて以降、プレミアリーグでは残留争いをしていましたが、昨年から最終順位1桁と上位に組み込むようになり、今やプレミアリーグ屈指の強豪へと成長しています。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくブライトン&ホーヴ・アルビオンFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
ブライトン&ホーヴ・アルビオンFCとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | ブライトン&ホーヴ・アルビオンFC |
設立年 | 1901年 |
ホームタウン | ブライトン |
スタジアム | アメックス・スタジアム |
収容人数 | 30,750人 |
クラブの愛称 | シーガルズ(The Seagulls) |
監督 | ロベルト・デ・ゼルビ |
メインスポンサー | アメリカン・エキスプレス(アメリカのクレジットカード会社) ナイキ(アメリカのスポーツ会社) スニッカーズUK(アメリカ及びアイルランド最大のワークウェア) |
国内獲得タイトル | チャリティーシールド: 1回 |
国際獲得タイトル | なし |
平均年齢 | 24.8歳 |
ブライトン&ホーヴ・アルビオンFCは、その名の通りイギリスのブライトンという都市名からチームを名付けています。
イギリス屈指の海辺リゾートとして知られており、ロンドンまで電車で1時間とアクセスも良好な人気旅行スポットです。
クラブ自体は前任のポッター監督が築き上げてきた戦術と補強がうまくいき、残留が精いっぱいだったチームが上位へ組み込むことに成功しました。
今シーズンからはポッター監督の電撃解任(チェルシーの引き抜き)により、新しくデ・ゼルビ監督が就任しましたが、うまくポッター監督の戦術を引き継ぎ上位を維持しています。
三苫やファーガソンといったニュースターの活躍の影響もあり、今ではサッカー専門誌が選ぶ「欧州で最高の攻撃力を誇るクラブ」でも12位へランクインしています。

ブライトンは近年急激に成長したクラブなのですね!
ブライトン 選手メンバー一覧
POS | 背番号 | ポジション | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 身長・体重 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | GK | ロベルト・サンチェス | スペイン | 1997年11月18日 | 197cm・88kg | ロッチデール (ローン) | 37試合・0得点 | 32.00m€ (約48億円) | |
GK | 23 | GK | ジェイソン・スティール | イングランド | 1990年8月18日 | 188cm・80kg | サンダーランド | 1試合・0得点 | 1.00m€ (約1.5億円) | |
CB | 4 | DF | アダム・ウェブスター | イングランド | 1995年1月4日 | 190cm・75kg | ブリストル | 22試合・2得点 | 22.00m€ (約33億円) | |
CB | 5 | DF | ルイス・ダンク | イングランド | 1991年11月21日 | 192cm・88kg | ブライトンユース | 29試合・1得点 | 18.00m€ (約27億円) | キャプテン |
CB | 6 | DF | レヴィ・コルウィル | イングランド | 2003年2月26日 | 187cm・75kg | ハダースフィールド・タウン (ローン) | 29試合・2得点 (ハダースフィールド) | 16.00m€ (約24億円) | 新加入 |
CB | 29 | DF | ヤン・ポール・ファン・ヘッケ | オランダ | 2000年6月8日 | 189cm・78kg | ブラックバーン (ローン) | 31試合・1得点 (ブラックバーン) | 4.00m€ (約6億円) | 復帰 |
RSB | 2 | DF | タリック・ランプティ | ガーナ | 2000年9月30日 | 163cm・62kg | チェルシー | 30試合・0得点 | 15.00m€ (約22億円) | |
RSB | 34 | DF | ヨエル・フェルトマン | オランダ | 1992年1月15日 | 184cm・75kg | アヤックス | 34試合・1得点 | 10.00m€ (約15億円) | |
LSB | 30 | DF | ペルビス・エストゥピニャン | エクアドル | 1998年1月21日 | 175cm・78kg | ビジャレアル | 28試合・0得点 (ビジャレアル) | 20.00m€ (約30億円) | 新加入 |
CM | 10 | MF | アレクシス・マック・アリスター | アルゼンチン | 1998年12月24日 | 174cm・71kg | ボカ・ジュニアーズ (ローン) | 33試合・5得点 | 42.00m€ (約63億円) | |
CM | 25 | MF | モイセス・カイセド | エクアドル | 2001年11月2日 | 178cm・73kg | KベールスホットVA (ローン) | 8試合・1得点 | 55.00m€ (約82億円) | |
CM | 15 | MF | ヤクブ・モデル | ポーランド | 1999年4月7日 | 191cm・78kg | レフ・ポズナン (ローン) | 28試合・0得点 | 12.00m€ (約18億円) | |
CM | 27 | MF | ビリー・ギルモア | スコットランド | 2001年6月11日 | 166cm・60kg | ノリッジ (ローン) | 24試合・0得点 (ノリッジ) | 9.00m€ (約13億円) | 新加入 |
CM | 13 | MF | パスカル・グロス | ドイツ | 1991年6月15日 | 181cm・78kg | インゴルシュタット | 29試合・2得点 | 8.00m€ (約12億円) | |
CM | 26 | MF | ヤシン・アヤリ | スウェーデン | 2003年10月6日 | 172cm・-kg | AIK | 24試合・4得点 (AIK) | 4.00m€ (約6億円) | 新加入 |
LM | 7 | MF | ソリー・マーチ | イングランド | 1994年7月20日 | 180cm・88kg | ルイスFC | 31試合・0得点 | 18.00m€ (約27億円) | |
AM | 40 | MF | ファクンド・ブオナノッテ | アルゼンチン | 2004年12月23日 | 174cm・64kg | ロサリオ・セントラル | 24試合・4得点 (ロサリオ・セントラル) | 9.00m€ (約13億円) | 新加入 |
AM | 19 | MF | ジェレミー・サルミエント | エクアドル | 2002年6月16日 | 183cm・72kg | SLベンフィカ (ユース) | 5試合・0得点 | 5.00m€ (約7億円) | |
AM | 14 | MF | アダム・ララーナ | イングランド | 1988年5月10日 | 172cm・73kg | リヴァプール | 24試合・0得点 | 1.50m€ (約2億円) | |
LW | 22 | FW | 三笘薫 | 日本 | 1997年5月20日 | 178cm・71kg | ユニオンSG (ローン) | 21試合・5得点 (ユニオンSG) | 22.00m€ (約33億円) | 新加入 |
CF | 20 | FW | フリオ・エンシソ | パラグアイ | 2004年1月23日 | 173cm・73kg | クラブ・リベルタ | 21試合・6得点 (クラブ・リベルタ) | 11.00m€ (約16億円) | 新加入 |
CF | 18 | FW | ダニー・ウェルベック | イングランド | 1990年11月26日 | 185cm・73kg | ワトフォード | 25試合・6得点 | 8.00m€ (約12億円) | |
CF | 28 | FW | エバン・ファーガソン | アイルランド | 2004年10月19日 | 183cm・-kg | ボヘミアンFC | 1試合・0得点 | 10.00m€ (約15億円) |
昨シーズン躍進を遂げたブライトンですが、活躍すると中堅クラブにありがちなビッグクラブからの引き抜き行為があり、数人の功労者が他クラブへと去っていきました。
守備・中盤・攻撃でそれぞれ活躍していた選手が移籍しましたが、しっかりと後釜を確保しています。
- マルク・ククレジャ(チェルシー)
→ペルビス・エストゥピニャン - イヴ・ビスマ(トッテナム)
→アレクシス・マック・アリスター - レアンドロ・トロサール(アーセナル)
→三苫薫
マック・アリスターや三苫は元々ブライトンの選手でしたが、後釜として元々スタメンだった選手以上のインパクトを残しています。

プレミアリーグの育成やスター選手発掘は、サウサンプトンやレスターのイメージが強かったですが、ここ最近はブライトンの方が優れている印象です。
シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手名 | 前所属 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | キェル・スヘルペン | オーステンデ | 復帰 |
DF | ペルビス・エストゥピニャン | ビジャレアル | 完全移籍 |
DF | リーヴァイ・コルウィル | チェルシーU21 | ローン |
DF | ミハウ・カルボウニク | オリンピアコス | 復帰 |
DF | レオ・ウスティガール | ジェノア | 復帰 |
MF | フリオ・エンシソ | リベルタ | 完全移籍 |
MF | ビリー・ギルモア | チェルシー | 完全移籍 |
MF | カツペル・コズウォフスキ | ユニオン | 復帰 |
FW | サイモン・アディングラ | ノアシェラン | 完全移籍 |
FW | フロリン・アンドネ | カディス | 復帰 |
FW | アンディ・ゼキリ | アウクスブルク | 復帰 |
FW | デニズ・ウンダヴ | ユニオン | 復帰 |
MF | ファクンド・ブオナノッテ ※冬シーズンの移籍 | CAロサリオ | 完全移籍 |
MF | ヤシン・アヤリ ※冬シーズンの移籍 | AIKソルナ | 完全移籍 |
今シーズン移籍してきた選手で、確固たる地位を築いているのは、右サイドバックのペルビス・エストゥピニャンです。
不動の右サイドバックであるククレジャが抜けたブライトンは、すぐさま代役確保に動き出し、ビジャレアルからエストゥピニャンを獲得しました。
ウイングもこなせるエストゥピニャンは、ドリブルで何度も相手陣地に駆け上がる近代型サイドバックとして活躍しています。

高い金額で選手を売却して、なるべく安く逸材を獲得する、商売上手ですね!
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手名 | 移籍先 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | キェル・スヘルペン | フィテッセ | ローン |
DF | レオ・ウスティガール | ナポリ | 完全移籍 |
DF | マルク・ククレジャ | チェルシー | 完全移籍 |
DF | マット・クラーク | ミドルズブラ | 完全移籍 |
DF | トゥドール・バルツァ | ファルル | 自由移籍 |
DF | ヘイドン・ロバーツ | ダービー | ローン |
DF | ミハウ・カルボウニク | デュッセルドルフ | ローン |
DF | シェーン・ダフィー | フラム | ローン |
MF | イヴ・ビスマ | トッテナム | 完全移籍 |
MF | カツペル・コズウォフスキ | フィテッセ | ローン |
FW | ニール・モペイ | エヴァートン | 完全移籍 |
FW | フロリン・アンドネ | ラス・パルマス | 自由移籍 |
FW | アブダラー・シマ | アンジェ | ローン |
FW | シモン・アディングラ | ユニオン・サン・ジロワーズ | ローン |
FW | アーロン・コノリー | ヴェネツィア | ローン |
FW | テイラー・リチャーズ | QQR | ローン |
FW | アンディ・ゼキリ | バーゼル | ローン |
FW | レアンドロ・トロサール ※冬シーズンの移籍[アーセナル] | アーセナル | 完全移籍 |
FW | アーロン・コノリー ※冬シーズンの移籍 | ハル・シティ | ローン |
ブライトンはDFククレジャ・MFビスマ・FWトロサールと、各ポジションから重要な選手を放出しました。
トロサールに関しては今シーズン17試合で7ゴール3アシストを記録するなど好調を続けていましたが、監督との確執やチーム内選手とのトラブルなどがあり、冬に急転直下でアーセナルへの移籍が決まりました。
実力は間違いないため残念ですが、代わりのポジションに入った三苫が大ブレイクしたこともあり、トロサールの離脱はそこまで影響なく後半戦も戦えています。

ブライトンは確執のある選手を売れて、アーセナルは良い選手を手頃な価格で買えたため、WinWinの取引だったと言われています。
ブライトンの基本戦術 フォーメーションについて

ブライトンのフォーメーションは、4-2-3-1で構成されています。
前任のポッター監督は3バックを基本としていましたが、イタリア人監督のデ・ゼルビが就任して以降、4バックが主流となりました。
ブライトンはポゼッション重視で、後方から試合を組み立てていくスタイルです。
マンチェスター・ユナイテッドら強豪と戦うときも一貫してその姿勢を貫き、強者としての戦い方を見せています。
前線まではカイセドやマック・アリスターというキープ力と推進力のある選手が運ぶシーンが多く見られます。
中央突破だけでなく、サイドにも三苫やエストゥピニャンと縦突破に強い選手を置いているため、前線は基本どこからでも打開できる攻撃が一番の魅力となっています。
1トップには新星ファーガソンが台頭しており、持ち味のスピードとハイボールの落下予測、相手より先にボールへ触る瞬発力を活かして得点を稼いでいます。
控えにはベテランで経験豊富なウェルベックもおり、試合によって使い分けることができるのも監督にとっては心強いですね。

ブライトンは攻撃に魅力のあるチームということが分かりました。
ブライトン 2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのブライトンのキープレイヤーを2名ご紹介します。
アレクシス・マック・アリスター|アルゼンチン代表
生年月日:1998年12月24日
身長/体重:174cm・71kg
ポジション:MF
利き足:右足
国籍:アルゼンチン
クラブ歴:アルヘンティノス→ブライトン→アルヘンティノス(ローン)→ボカ・ジュニアーズ(ローン)
21/22シーズン成績:33試合・5得点・2アシスト
推定市場価格:42.00m€(約63億円)
アレクシス・マック・アリスターは労働許可が下りない関係からボカにローン移籍しており、昨シーズンからブライトンで徐々に活躍を見せ、今シーズン大ブレイクを果たした選手です。
精度の高い長短のパスと、高いキープ力から見せるドリブル、精度の高いシュートが魅力で、今シーズンブライトンの攻撃をけん引しています。
危機察知能力にも優れており、守備でも一切手を抜くことはないユーティリティなプレーヤーです。
アーセナル、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドなどが補強に動いており、夏にはブライトンを離れる可能性が高いと言われています。

マック・アリスターの家族は父と兄2人もサッカー選手で、サラブレッドと呼ぶにふさわしい選手です。
モイセス・カイセド|エクアドル代表
生年月日:2001年11月2日
身長/体重:178cm・73kg
ポジション:MF
利き足:右足
国籍:エクアドル
クラブ歴:インデペンディエンテ・デル・バジェ→ブライトン→KベールスホットVA(ローン)
21/22シーズン成績:
12試合・1得点・1アシスト(KベールスホットVA)
8試合・1得点・1アシスト(ブライトン)
推定市場価格:55.00m€(約82億円)
モイセス・カイセドは、21歳という若さながらも中盤で成熟したプレーを魅せており、今現在プレミアリーグで最も注目されている中盤選手の1人となっています。
カイセドは主に守備的ミッドフィルダーとして活躍していますが、積極的にプレスを行い、ファールをもらわずクリーンなボール奪取が魅力です。
さらにボールを持っていないときには攻守でスペースへ走り込み、相手選手を効果的に困らせることもできます。
このようなスタイルと無尽蔵なスタミナから、「次世代のエンゴロ・カンテ」とも呼ばれています。
そして守備だけでなく、攻撃面では効果的なスルーパスを通したりと、ブライトンという攻撃的サッカーの起点にもなっています。
冬にはアーセナルが獲得に動いていたことからトレーニングを無断欠席しましたが、結局移籍は実現せず。
その後は監督も若さゆえと懐の深さを見せ、問題なくチームへ復帰し、2027年まで契約も延長しました。
契約延長したとはいえ、引き続きアーセナルや、本人が夢と語っているレアル・マドリードへの移籍の噂は絶えませんので、今後の動向にも注目です。

万能な守備的MFは、世界のどのチームもほしいこと間違いなしです。
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まとめ
いかがでしたか。
今回は、ブライトン&ホーヴ・アルビオンFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
近年プレミアリーグのBIG6も食ってかかる勢いで成長しており、他クラブの引き抜きもありますが、新たなスターを発掘してうまくやり繰りしているチームです。
三苫選手も水を得た魚のような活躍を見せており、日本人としてもブライトンは目の離せないチームですね。

三苫選手を中心に、ワクワクした攻撃を魅せるブライトンには、今後の活躍にも期待ですね!
それでは見ていきましょう!