アトレティコ・マドリードは、スペインのラ・リーガに所属するチームです。
レアル・マドリード、バルセロナと並んで常にリーグで優勝争いを繰り広げており、2012-13シーズン以降は常に3位以内をキープしています。
今シーズンも安定の強さを見せており、チャンピオンズリーグ出場権をほぼ手中に収めています。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくアトレティコ・マドリードのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
アトレティコ・マドリードとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | アトレティコ・マドリード |
設立年 | 1903年 |
ホームタウン | マドリード |
スタジアム | エスタディオ・ワンダ・メトロポリターノ |
収容人数 | 67,829人 |
クラブの愛称 | Atlético(アトレティコ) Colchoneros(マットレス) Rojiblancos(赤と白) Indios(インディアン) |
監督 | ディエゴ・シメオネ |
メインスポンサー | WhaleFin(暗号通貨取引プラットフォーム) ナイキ(アメリカのスポーツ会社) ria money transfer(国際送金業者) 現代自動車(韓国の自動車メーカー) |
国内獲得タイトル | プリメーラ・ディビシオン : 11回 コパ・デル・レイ : 10回 スーペルコパ・デ・エスパーニャ : 2回 |
国際獲得タイトル | UEFAヨーロッパリーグ : 3回 UEFAカップウィナーズカップ : 1回 UEFAスーパーカップ : 3回 インターコンチネンタルカップ : 1回 |
平均年齢 | 28.3歳 |
アトレティコ・マドリードは、スペインのマドリードに本拠地を置き、サッカーの本場ということもありファンの活気はかなり熱いことで有名です。
ホームスタジアムのエスタディオ・ワンダ・メトロポリターノも開場が2017年と新しく、2018-19シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグの決勝スタジアムでも使用されました。
監督のディエゴ・シメオネは選手としてもアトレティコ・マドリードで3年プレーしており、OBとしてチームに戻ってきています。
就任の期間としても2011年12月からと監督業にしては非常に長く、成績もシオメネが就任した途端に優勝争いを繰り広げるチームに成長しました。
過去在籍した有名プレーヤーは、
- フェルナンド・トーレス
- ディエゴ・フォルラン
- ラダメル・ファルカオ
- ルイス・スアレス
などがおり、一流選手が多く在籍していました。
今もグリーズマンやモラタなど、多くの一流選手が在籍しています。

フェルナンド・トーレスやフォルランは、日本のJリーグでもプレーした経歴があり、当時は大変話題になりましたね!
アトレティコ・マドリード 選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 身長・体重 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 13 | ヤン・オブラク | スロベニア | 1993年1月7日 | 188cm・87kg | SLベンフィカ | 38試合・0得点 | 40.00m€ (約59億) | |
GK | 1 | イボ・グルビッチ | クロアチア | 1996年1月18日 | 195cm・83kg | リールOSC | 21試合・0得点 (リール) | 3.50m€ (約5億) | 復帰 |
DF | 2 | ホセ・ヒメネス | ウルグアイ | 1995年1月20日 | 185cm・79kg | ダヌービオFC | 24試合・1得点 | 35.00m€ (約52億) | |
DF | 22 | マリオ・エルモソ | スペイン | 1995年6月18日 | 184cm・76kg | RCDエスパニョール | 26試合・2得点 | 18.00m€ (約27億) | |
DF | 15 | ステファン・サビッチ | モンテネグロ | 1991年1月8日 | 187cm・80kg | ACFフィオレンティーナ | 28試合・0得点 | 7.50m€ (約11億) | |
DF | 16 | ナウエル・モリーナ | アルゼンチン | 1997年12月2日 | 175cm・70kg | ウディネーゼ | 35試合・7得点 (ウディネーゼ) | 24.00m€ (約35億) | 新加入 |
DF | 12 | マット・ドハーティ | アイルランド | 1992年1月16日 | 186cm・89kg | トッテナム・ホットスパーFC | 15試合・2得点 (トッテナム) | 9.00m€ (約13億) | 新加入 |
DF | 23 | レイニウド・マンダーバ | モザンビーク | 1994年1月21日 | 180cm・73kg | リールOSC | 17試合・0得点 | 25.00m€ (約37億) | |
DF | 3 | セルヒオ・レギロン | スペイン | 1996年12月16日 | 178cm・67kg | トッテナム・ホットスパーFC | 25試合・2得点 (トッテナム) | 15.00m€ (約22億) | 新加入 |
MF | 5 | ロドリゴ・デ・パウル | アルゼンチン | 1994年5月24日 | 180cm・70kg | ウディネーゼ・カルチョ | 36試合・3得点 | 40.00m€ (約59億) | |
MF | 14 | マルコス・ジョレンテ | スペイン | 1995年1月30日 | 184cm・74kg | レアル・マドリード | 29試合・0得点 | 35.00m€ (約52億) | |
MF | 4 | ジョフレー・コンドグビア | 中央アフリカ | 1993年2月15日 | 188cm・76kg | バレンシアCF | 28試合・1得点 | 18.00m€ (約27億) | |
MF | 6 | コケ | スペイン | 1992年1月8日 | 176cm・75kg | アトレティコ・マドリードB | 31試合・1得点 | 16.00m€ (約24億) | キャプテン |
MF | 17 | サウール・ニゲス | スペイン | 1994年11月21日 | 184cm・76kg | チェルシーFC | 10試合・0得点 (チェルシー) | 10.00m€ (約15億) | 復帰 |
MF | 20 | アクセル・ヴィツェル | ベルギー | 1989年1月12日 | 186cm・81kg | ボルシア・ドルトムント | 29試合・2得点 (ドルトムント) | 5.00m€ (約7億) | 新加入 |
MF | 24 | パブロ・バリオス | スペイン | 2003年6月15日 | 181cm・64kg | アトレティコ・マドリードB | 0試合・0得点 | 5.00m€ (約7億) | |
MF | 11 | トマ・ルマール | フランス代表 | 1995年11月12日 | 171cm・66kg | ASモナコ | 24試合・4得点 | 25.00m€ (約37億) | |
FW | 21 | ヤニック・カラスコ | ベルギー | 1993年9月4日 | 181cm・73kg | 大連人職業足球倶楽部 | 34試合・6得点 | 25.00m€ (約37億) | |
FW | 10 | アンヘル・コレア | アルゼンチン | 1995年3月9日 | 171cm・70kg | CAサン・ロレンソ | 36試合・12得点 | 35.00m€ (約52億) | |
FW | 8 | アントワーヌ・グリーズマン | フランス | 1991年3月21日 | 176cm・73kg | FCバルセロナ | 26試合・3得点 | 25.00m€ (約37億) | |
FW | 19 | アルバロ・モラタ | スペイン | 1992年10月23日 | 190cm・84kg | ユヴェントスFC | 35試合・9得点 (ユベントス) | 25.00m€ (約37億) | 復帰 |
FW | 9 | メンフィス・デパイ | オランダ | 1994年2月13日 | 176cm・78kg | FCバルセロナ | 28試合・12得点 (バルセロナ) | 16.00m€ (約24億) | 新加入 |
アトレティコマドリードは今シーズンも好調をキープしていますが、好調の要因としてアントワーヌ・グリーズマンの存在が大きいです。
グリーズマンは2014年から5年間アトレティコ・マドリードでプレーした後、ライバルであるバルセロナへ禁断の移籍を行いました。
さらには、本当に移籍したかったのはもう一つのライバルクラブであるレアル・マドリードだったという談話も暴露され、本心は定かではありませんがファンからも大バッシングを食らうこととなります。
2021年にはまさかの古巣アトレティコ・マドリードへ帰還となりましたが、当然ファンからはしばらくブーイングや罵声を浴びせられていました。
活躍していた古巣でしたが戻ってきてしばらくは本調子に戻せず、余計にバッシングを食らう対象となっていましたが、今シーズンは2桁ゴールを挙げるなど調子を取り戻し、ファンからの信頼も取り戻しつつあります。
さらにはゴールだけでなくアシスト数も稼いでおり、フィールドを自由に駆け回るリンクマンとして、今シーズンのアトレティコを象徴する選手となっています。

未だにグリーズマンの帰還を受け入れられないファンもいるようですが、現状はチームにいなくてはならない最重要選手となっていますね!
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手名 | 前所属 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | イヴォ・グルビッチ | リール | 復帰 |
DF | ナウエル・モリーナ | ウディネーゼ | 完全移籍 |
DF | セルヒオ・レギロン | トッテナム | ローン |
DF | ネウエン・ペレス | ウディネーゼ | 復帰 |
DF | マヌ・サンチェス | オサスナ | 復帰 |
DF | サンティアゴ・アリアス | グラナダ | 復帰 |
MF | アクセル・ヴィツェル | ドルトムント | 自由移籍 |
MF | ビトーロ | ヘタフェ | 復帰 |
MF | マルコス・パウロ | ファマリカン | 復帰 |
MF | サウール・ニゲス | チェルシー | 復帰 |
FW | サムエウ・リーノ | ジル・ヴィセンテ | 完全移籍 |
FW | ジュリアーノ・シメオネ | アトレティコ・マドリードB | 昇格 |
FW | アルバロ・モラタ | ユヴェントス | 復帰 |
FW | ボルハ・ガルセス | レガネス | 復帰 |
FW | ロドリゴ・リケルメ | ミランデス | 復帰 |
FW | セルヒオ・カメージョ | ミランデス | 復帰 |
FW | ビクトル・モジェホ | テネリフェ | 復帰 |
DF | マット・ドハーティ ※冬シーズンの加入 | トッテナム | 完全移籍 |
FW | メンフィス・デパイ ※冬シーズンの加入 | バルセロナ | 完全移籍 |
今シーズンユースチームから昇格してきたジュリアーノ・シメオネですが、なんとシメオネ監督の息子であり、親子揃ってトップチームで共演することとなりました。
もちろん息子びいきということは一切なく、快速フォワードとして非常に期待されています。
昇格後すぐにレアル・サラゴサへローン移籍することにはなりましたが、1部リーグに慣れて将来的には父親の助けになること間違いなしでしょう。
その他には実力者が多数加入しており、ドルトムントからヴィツェル、トッテナムからレギロンにドハーティ、バルセロナからデパイと計算の立つ選手を揃えています。
さらにはサウールやモラタなど、長年アトレティコで活躍してきて一度離れた選手も戻ってきており、選手層は一層厚くなっています。

デパイ、モラタ、グリーズマンと非常に強力な攻撃陣ですね!
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手名 | 移籍先 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | バンジャマン・ルコント | モナコ | ローン終了 |
DF | ネウエン・ペレス | ウディネーゼ | 完全移籍 |
DF | シメ・ヴルサリコ | オリンピアコス | 自由移籍 |
DF | レナン・ロディ | ノッティンガム・フォレスト | ローン |
DF | マヌ・サンチェス | オサスナ | ローン |
DF | サンティアゴ・アリアス | 未定 | 契約満了 |
MF | ダニエル・ヴァス | ブレンビー | 完全移籍 |
MF | エクトル・エレーラ | ヒューストン | 自由移籍 |
MF | ビトーロ | ラス・パルマス | ローン |
FW | ジュリアーノ・シメオネ | レアル・サラゴサ | ローン |
FW | ビクトル・モジェホ | レアル・サラゴサ | ローン |
FW | ボルハ・ガルセス | テネリフェ | ローン |
FW | サムエウ・リーノ | バレンシア | ローン |
FW | ロドリゴ・リケルメ | ジローナ | ローン |
FW | セルヒオ・カメージョ | ラージョ・バジェカーノ | ローン |
FW | マルコス・パウロ | ミランデス | ローン |
FW | ルイス・スアレス | 未定 | 契約満了 |
DF | フェリペ ※冬シーズンの放出 | ノッティンガム・フォレスト | 完全移籍 |
FW | マテウス・クーニャ ※冬シーズンの放出 | ウルヴァーハンプトン | ローン |
FW | ジョアン・フェリックス ※冬シーズンの放出 | チェルシー | ローン |
今シーズン離れた選手ではやはりルイス・スアレスの存在が大きいのではないでしょうか。
スアレスは30代半ばと年齢的な問題から、2020年にバルセロナから構想外となり放出され、アトレティコへやってきました。
スアレスはその年齢的衰えを見せることなく初年度から大活躍し、アトレティコでもすぐにエースストライカーとして君臨します。
しかしそう長くは続かず、サブ要因に回ることも多くなり、アトレティコも2年で退団することとなりました。
スアレス本人にも退団セレモニーの1日前に今年限りという知らせが届き、セレモニー当日スアレスの号泣した様子は印象的でした。
もう一人注目したいのはバロンドールも狙えると言われる逸材ジョアン・フェリックスです。
ポテンシャルに疑いの余地こそないものの、思うような活躍といかず、冬に半年ローンでチェルシーに移りました。
真相は定かではありませんが、シオメネ監督との関係悪化も放出原因の一つとされています。
チェルシーでは要所で輝きは見せるも絶大なインパクトとまではいっておらず、今後アトレティコへ戻るのか、チェルシー含め他チームへ移籍するのか、今後の動向にも注目です。

今の強力な攻撃陣にジョアン・フェリックスがフィットすれば、さらに脅威ですね!
アトレティコ・マドリードの基本戦術 フォーメーションについて

アトレティコ・マドリードのフォーメーションは、4-4-2で構成されています。
2023年に入ってからは、5バックを採用するケースも増えています。
アトレティコ・マドリードと言えば堅守で有名なチームで、近年では5大リーグにおけるリーグ戦最少失点という数字も記録しました。
まず2トップの選手がGK、2CB、CHのパスコースを2人で限定していき、ロングボールを蹴らせます。
そして後方の8人がそれに連動してボールを奪取し、ショートカウンターで攻撃を仕掛けます。
相手が自陣でバックパスもしくはサイドチェンジをした瞬間一気にギアを上げ、相手のミスを誘発させる組織的なプレスは非常に脅威で、少しでももたつくとボールを奪われます。
アトレティコの前線には一流のアタッカーが揃っていますので、カウンターで数的優位を作り、確実に相手を仕留めてます。

グリーズマンら前線も守備時は豊富な運動量で駆け回ってくれるため、この戦術が成り立っています。
アトレティコ・マドリード2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのアトレティコ・マドリードのキープレイヤーを2名ご紹介します。
アントワーヌ・グリーズマン|フランス代表
生年月日:1991年3月21日
身長/体重:176cm・73kg
ポジション:FW
利き足:左足
国籍:アルゼンチン
クラブ歴:レアル・ソシエダ→アトレティコ・マドリード→バルセロナ→アトレティコ・マドリード
21/22シーズン成績:26試合・4得点・3アシスト
推定市場価格:25.00m€(約37億)
アントワーヌ・グリーズマンは左利きで、ポジションはセカンドストライカーです。
慎重は176センチと低めですが、その分視野の広さと技術の高さで補っています。
前線に張るだけのフォワードではなく、よくボールをもらうために中盤付近まで落ちてきて、試合を組み立てるリンクマンとしても活躍しています。
アトレティコで全盛期の時にバルセロナへ移籍し、あまり出場機会を得られず再度古巣へ戻ってきたときには調子を落としていたため、完全に移籍は失敗と言われていました。
しかしグリーズマンはファンの信頼を取り戻すためにも腐ることなく全力でプレーし、今シーズンは2桁得点2桁アシストを達成しています。
今シーズンのアトレティコにとって、グリーズマンはなくてはならない存在となっています。

万能型フォワードで最初に思いつく選手の一人ですね!
コケ|スペイン代表
本名:ホルヘ・レスレクシオン・メロディオ
生年月日:1992年1月8日
身長/体重:176cm・75kg
ポジション:MF
利き足:右足
国籍:エクアドル
クラブ歴:インデペンディエンテ・デル・バジェ→ブライトン→KベールスホットVA(ローン)
21/22シーズン成績:
31試合・1得点・2アシスト
推定市場価格:16.00m€(約24億)
コケはアトレティコ一筋と今時珍しく、チームを象徴する絶対的キャプテンです。
基本はミッドフィルダーとして中央でプレーし、サイドハーフもそつなくこなすことができます。
シオメネが求めるサッカーは前線からのハイプレスで豊富な運動量が必須ですが、コケにはそれを完璧に応える運動量とメンタリティーが備わっています。
運動量に加え、スペイン人らしい高度な足元の技術とパスセンスを持ち合わせており、アトレティコの中盤にはなくてはならない選手です。
中盤を無尽蔵のスタミナで走りまわり、粘り強い守備から攻撃の起点になるなど、攻守にわたってチームを活性化させる選手のことをダイナモと言いますが、まさにコケを言い表した言葉と言えます。

キャプテンとして統率力も優れており、コケは非常に頼もしい存在です。
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まとめ
いかがでしたか。
今回は、アトレティコ・マドリードのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
シオメネが長期政権を担っている分、連敗するとすぐに解任論がささやかれますが、シオメネが指揮しているからこそ、今のアトレティコがあります。
今年はチャンピオンズリーグでグループステージ最下位で敗退するなどありましたが、来シーズンのアトレティコには期待したいところです。

シオメネのダイナモサッカーで再びレアル・マドリードやバルセロナを圧倒できるか、今後も期待です!
それでは見ていきましょう!