ASローマは、イタリアのセリエAに所属するチームです。
イタリアの名門として知られており、かつては元日本代表の中田英寿も所属していました。
当時は三浦知良に続く2人目のセリエA日本人選手で、世界の名門へ移籍したことから大変話題になりましたね。
2000/01シーズンを最後にリーグ優勝からは遠ざかっていますが、セリエAでは安定して上位争いをしており、長年強さを維持しています。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくASローマのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
ASローマとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | アッソチアツィオーネ・スポルティーバ・ローマ |
設立年 | 1927年 |
ホームタウン | ローマ |
スタジアム | スタディオ・オリンピコ |
収容人数 | 73,000人 |
クラブの愛称 | ジャッロロッソ(黄と赤) ラ・マジカ(魔術師) |
監督 | ジョゼ・モウリーニョ |
メインスポンサー | ジタラ(米ブロックチェーン企業) ニューバランス(スポーツメーカー・ユニフォーム提供) |
国内獲得タイトル | セリエA:3回 コッパ・イタリア:9回 スーペルコッパ・イタリアーナ:2回 |
国際獲得タイトル | UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ:1回 インターシティーズ・フェアーズカップ:1回 アングロ・イタリアン・カップ:1回 |
平均年齢 | 25.8歳 |
ASローマは、イタリア・ローマを本拠地とする世界屈指の強豪サッカークラブです。
ローマのチームカラーは黄と赤で、黄赤にちなんでファンからはジャッロロッソと呼ばれています。
ライバルは同じローマをホームタウンに持つSSラツィオで、ローマダービーはローマの人々にとって特別な試合となっています。
現在の監督は名将ジョゼ・モウリーニョで、チェルシーやインテル、レアル・マドリードなど超一流クラブを渡り歩いた後、2021年からASローマで指揮を執り始めました。
過去に在籍した選手を遡ると、エリック・カントナ、フランチェスコ・トッティ、ダニエレ・デ・ロッシなど多くの有名選手を輩出しており、世界的に見ても多くのファンから今も支持を得ています。
2018/19シーズン以降チャンピオンズリーグ出場権すらも逃す状況が続いていますが、インテルやミラン同様チームの復活を期待されています。

「トッティ」という選手はサッカー通でなくとも一度は耳にしたことがあるかもしれませんね!
ASローマ 選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 身長・体重 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | ルイ・パトリシオ | ポルトガル | 1988年2月15日 | 190cm・84kg | ウルヴァーハンプトン | 38試合・0得点 | 5.00m€ (約7億円) | |
GK | 99 | ミル・スビラー | セルビア | 1999年8月27日 | 189cm・82kg | ベンフィカB | 0試合・0得点 (ベンフィカ) | 1.80m€ (約2.5億円) | 新加入 |
GK | 63 | ピエトロ・ボエル | イタリア | 2002年5月12日 | 193cm・80kg | ASローマユース | 0試合・0得点 | 150k€ (約2千万円) | |
DF | 3 | ロジェール・イバニェス | ブラジル | 1998年11月23日 | 185cm・73kg | アタランタBC | 34試合・3得点 | 30.00m€ (約45億円) | |
DF | 23 | ジャンルカ・マンチーニ | イタリア | 1996年4月17日 | 190cm・77kg | アタランタBC | 33試合・0得点 | 18.00m€ (約27億円) | |
DF | 24 | マラシュ・クンブラ | アルバニア | 2000年2月8日 | 191cm・78kg | エラス・ヴェローナ | 17試合・0得点 | 9.00m€ (約13億円) | |
DF | 14 | ディエゴ・ジョレンテ | スペイン | 1993年8月16日 | 186cm・75kg | リーズ | 28試合・3得点 (リーズ) | 12.00m€ (約18億円) | 新加入 |
DF | 6 | クリス・スモーリング | イングランド | 1989年11月22日 | 194cm・81kg | マンチェスター・ユナイテッドFC | 27試合・3得点 | 8.00m€ (約12億円) | |
DF | 28 | ウィリアム・ビアンダ | フランス | 2000年4月30日 | 185cm・82kg | ナンシー | 24試合・1得点 (ナンシー) | 300k€ (約4千万円) | 復帰 |
DF | 19 | ゼキ・チェリク | トルコ | 1997年2月17日 | 180cm・78kg | リール | 32試合・2得点 (リール) | 5.00m€ (約7億円) | 新加入 |
DF | 2 | リック・カルスドルプ | オランダ | 1995年2月11日 | 184cm・80kg | フェイエノールト | 36試合・0得点 | 10.00m€ (約15億円) | |
DF | 37 | レオナルド・スピナッツォーラ | イタリア | 1993年3月25日 | 186cm・75kg | ユベントス | 3試合・0得点 | 15.00m€ (約22億円) | |
MF | 4 | ブライアン・クリスタンテ | イタリア | 1995年3月3日 | 186cm・80kg | アタランタBC | 34試合・2得点 | 20.00m€ (約30億円) | |
MF | 25 | ジョルジニオ・ヴァイナルダム | オランダ | 1990年11月11日 | 175cm・74kg | パリ・サンジェルマンFC | 31試合・1得点 (パリ・サンジェルマン) | 12.00m€ (約18億円) | 新加入 |
MF | 20 | マディ・カマラ | ギニア | 1997年2月28日 | 182cm・75kg | オリンピアコスFC | 28試合・0得点 (オリンピアコス) | 11.00m€ (約16億円) | 新加入 |
MF | 8 | ネマニャ・マティッチ | セルビア | 1988年8月1日 | 194cm・85kg | マンチェスター・ユナイテッドFC | 23試合・0得点 (マンチェスター・ユナイテッド) | 5.00m€ (約7億円) | 新加入 |
MF | 55 | エブリマ・ダルボエ | ガンビア | 2001年6月6日 | 176cm・69kg | ASローマユース | 1試合・0得点 | 4.00m€ (約6億円) | |
MF | 52 | エドアルド・ボーヴェ | イタリア | 2002年5月16日 | 179cm・65kg | ASローマユース | 11試合・1得点 | 3.00m€ (約4億円) | |
MF | 68 | ベンヤミン・タヒロビッチ | スウェーデン | 2003年3月3日 | 193cm・-kg | ヴァーサルンド | 0試合・0得点 | 1.00m€ (約1.5億円) | |
MF | 59 | ニコラ・ザレフスキ | ポーランド | 2002年1月23日 | 164cm・60kg | ASローマユース | 16試合・0得点 | 15.00m€ (約22億円) | |
MF | 7 | ロレンツォ・ペッレグリーニ | イタリア | 1996年6月19日 | 186cm・77kg | USサッスオーロ・カルチョ | 28試合・9得点 | 35.00m€ (約52億円) | キャプテン |
MF | 62 | クリスティアン・ヴォルパート | イタリア | 2003年11月15日 | 187cm・75kg | ASローマユース | 3試合・1得点 | 3.00m€ (約4億円) | |
MF | – | アンテ・チョリッチ | クロアチア | 1997年4月14日 | 176cm・75kg | FCチューリッヒ | 21試合・1得点 (チューリッヒ) | 400k€ (約6千万円) | 復帰 |
FW | 18 | オラ・ソルバッケン | ノルウェー | 1998年9月7日 | 186cm・79kg | ボデ/グリムト | 26試合・6得点 (ボデ/グリムト) | 3.50m€ (約5億円) | 新加入 |
FW | 92 | ステファン・エル・シャーラウィ | イタリア | 1992年10月27日 | 178cm・72kg | 上海申花足球倶楽部 | 27試合・3得点 | 5.00m€ (約7億円) | |
FW | 21 | パウロ・ディバラ | アルゼンチン | 1993年11月15日 | 177cm・75kg | ユベントスFC | 29試合・10得点 (ユベントス) | 30.00m€ (約45億円) | 新加入 |
FW | 9 | テイミー・エイブラハム | イングランド | 1997年10月2日 | 190cm・80kg | チェルシーFC | 37試合・17得点 | 45.00m€ (約69億円) | |
FW | 11 | アンドレア・ベロッティ | イタリア | 1993年12月20日 | 181cm・84kg | トリノFC | 22試合・8得点 (トリノ) | 9.00m€ (約13億円) | 新加入 |
ASローマには、古代エジプトの王を意味する「ファラオーネ」の愛称で親しまれているエル・シャーラウィが在籍しています。
エル・シャーラウィは元々ACミランの選手で、ミランの至宝とも言われていました。
今シーズンはパウロ・ディバラが加入していますが、ディバラもユベントスの至宝として長くチームに在籍すると思われていました。
しかし、どちらの選手もワンクラブマンになることなく、ローマへ移籍しています。

ASローマはユベントスやミラン、インテルと並ぶとやや劣る印象がありますが、エル・シャーラウィやディバラなどタレントは揃っているのですね。
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手名 | 前所属 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | ミル・スヴィラール | ベンフィカ | 自由移籍 |
DF | メーメト・ゼキ・チェリク | リール | 完全移籍 |
MF | ネマニャ・マティッチ | マンチェスター・ユナイテッド | 自由移籍 |
MF | ジョルジニオ・ワイナルドゥム | パリ・サンジェルマン | ローン |
MF | モハメド・マディ・カマラ | オリンピアコス | ローン |
FW | パウロ・ディバラ | ユベントス | 自由移籍 |
FW | アンドレア・ベロッティ | トリノ | 自由移籍 |
DF | ディエゴ・ジョレンテ ※冬シーズンの移籍 | リーズ | ローン |
FW | オラ・ソルバッケン ※冬シーズンの移籍 | ボデ/グリムト | 完全移籍 |
今シーズンから加入したネマニャ・マティッチですが、マンチェスター・ユナイテッド時代監督だったモウリーニョとの再会を求めてローマへ移籍してきました。
年齢的にはベテランの域ですが、1年目からミランやインテル戦で先発起用されるなど、経験の豊富さを期待されています。
2人目はジョルジニオ・ワイナルドゥムですが、パリ・サンジェルマンではあまり出場機会を得られずローマへ移籍します。
リバプール時代には優勝時の中心メンバーとしての活躍もあり、ローマでの活躍に期待されていましたが、デビュー戦後の練習で骨折し長期離脱を強いられました。
シーズン後半戦にかけて復帰していますので、今後の活躍に期待です。
3人目はパウロ・ディバラですが、ユベントスの至宝として今後も活躍すると思われていました。
しかし、7年を過ごしたクラブを去り、新天地をローマへと移しています。
ユベントス側は新ストライカーの加入もあり、ディバラがプロジェクトの中心でなくなったと説明していますが、ローマへの加入はモウリーニョ監督の存在が大きかったようです。

ローマを指揮しているモウリーニョ監督ですが、やはりカリスマ性があり、モウリーニョから指導してもらいたいという選手が多数いるのですね!
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手名 | 移籍先 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | パウ・ロペス | マルセイユ | 完全移籍 |
GK | ロビン・オルセン | アストンヴィラ | 完全移籍 |
GK | ダニエウ・フザート | イビサ | 自由移籍 |
GK | ステファノ・グレコ | ポテンツァ | 自由移籍 |
DF | アレッサンドロ・フロレンツィ | ミラン | 完全移籍 |
DF | リッカルド・カラフィオーリ | バーゼル | 完全移籍 |
DF | デヴィド・エウジェネ・ボウア | レッジーナ | 完全移籍 |
DF | ブライアン・レイノルズ | ウェステルロー | ローン |
DF | ダヴィデ・サントン | 未定 | 契約満了 |
MF | リッカルド・チェルヴォ | サッスオーロ | 完全移籍 |
MF | トンマーゾ・ミラネーゼ | クレモネーゼ | 完全移籍 |
MF | ジョルダン・ヴェレトゥ | アンデルレヒト | 完全移籍 |
MF | アマドゥ・ディアワラ | マルセイユ | 完全移籍 |
MF | サルヴァトーレ・ペッツェッラ | トリエスティーナ | 自由移籍 |
MF | ヘンリク・ムヒタリアン | インテル | 自由移籍 |
MF | アレッシオ・リッカルディ | ラティーナ | 自由移籍 |
MF | ゴンサロ・ビジャール | サンプドリア | ローン |
MF | エインズリー・メイトランド=ナイルズ | アーセナル | ローン終了 |
MF | セルジオ・オリヴェイラ | ポルト | ローン終了 |
FW | ジェンギズ・ウンデル | マルセイユ | 完全移籍 |
FW | フェリックス・アフェナ=ギャン | クレモネーゼ | 完全移籍 |
FW | カルラス・ペレス | セルタ | ローン |
FW | ジャスティン・クライファート | バレンシア | ローン |
FW | ルベン・プロヴィドンス | ハルトベルク | ローン |
FW | ボルハ・マジョラル | レアル・マドリード | ローン終了 |
DF | フィリッポ・トリーピ ※冬シーズンの移籍 | NSムラ | 完全移籍 |
DF | マティアス・ビーニャ ※冬シーズンの移籍 | ボーンマス | ローン |
MF | ニコロ・ザニオーロ ※冬シーズンの移籍 | ガラタサライ | 完全移籍 |
FW | エイドル・ショムロドフ ※冬シーズンの移籍 | スペツィア | ローン |
ヘンリク・ムヒタリアンは、ドルトムントで大ブレイクを果たしたのち、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルでプレーしていました。
しかし、プレミアリーグではドルトムント時代ほどのパフォーマンスを発揮することはできず、挑戦の地をイタリアへ移します。
ローマでは水を得た魚のような活躍で完全復活を果たしましたが、契約満了とともにインテルへと移籍しました。
もう一人、チームの中心選手として活躍していたニコロ・ザニオーロですが、自らローマからの退団を希望したあとボーンマスとクラブ同士が合意に至るも、ザニオーロがボーンマスの移籍を拒否します。
そのことからクラブとの関係を悪化させ、本人も試合や練習にも参加せず、サポーターから猛批判を浴びることになります。
最終的にガラタサライへの移籍が決まりましたが、ファンはザニオーロの家まで押しかけたりと、後味の悪い移籍となっています。

ザニオーロですが、欧州5大リーグ以外でプレーするにはもったいない、将来性ある選手の一人となっています。
近い将来イタリア以外で復活するのではないでしょうか。
ASローマの基本戦術 フォーメーションについて

ASローマのフォーメーションは、3-4-2-1で構成されています。
ジョゼ・モウリーニョ体制2年目を迎えたASローマですが、昨年は見事ヨーロッパカンファレンスリーグで優勝しました。
守備時にはサイドハーフが下がり、5バックで強固な守備を見せます。
主な攻撃パターンは2つあり、
- 相手サイドバックの背後のスペースを突く崩し
- 縦パスからの中央突破
が挙げられます。
サイドハーフがいることにより相手のサイドバックが対応せざるを得ないため、必然的に相手サイドバックの裏が空きます。
空いたところに、ディバラやペッレグリーニといった選手がサイドに流れ、外から崩していきます。
この流れは今シーズンよく見られ、相手のサイドバックを前線へ釣り出すため、あえてサイドハーフは裏へ走らないように徹底していますね。
縦パスからの中央突破は、フォーメーションからしても中央の配置が厚くなっていることもあり、その優位性を活かした戦術となっています。
中央の縦パスから前進するサッカーは、モウリーニョ監督が得意とする戦術にもなっています。

モウリーニョ監督のベースとなる堅守速攻が冴え渡っています!
ASローマ 2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのASローマのキープレイヤーを2名ご紹介します。
パウロ・ディバラ|アルゼンチン代表
生年月日:1993年11月15日
身長/体重:177cm・75kg
ポジション:FW
利き足:左
国籍:アルゼンチン
クラブ歴:インスティトゥート→パレルモ→ユベントス→ASローマ
21/22シーズン成績
29試合・15得点・12アシスト(ユベントス)
推定市場価格:30.00m€(約45億円)
パウロ・ディバラは今シーズンからの新加入選手ですが、ASローマの攻撃的な戦術では中心選手として、重要な役割を担っています。
同じアルゼンチン代表のリオネル・メッシを彷彿とさせる細かなボールタッチで相手を翻弄し、正確なコントロールショットも魅力です。
ローマでは初年度から2桁得点を記録しており、今後にも期待がかかります。

ユベントスの至宝は、ローマの至宝となれるのか、今後に期待ですね!
ロレンツォ・ペッレグリーニ|イタリア代表
生年月日:1996年6月19日
身長/体重:186cm・77kg
ポジション:MF
利き足:右
国籍:イタリア
クラブ歴:ASローマ→USサッスオーロ・カルチョ→ASローマ
21/22シーズン成績
28試合・9得点・5アシスト
推定市場価格:35.00m€(約52億円)
ロレンツォ・ペッレグリーニは各年代で代表としてプレーしており、9歳からローマに所属しているロマニスタです。
昨シーズンからはキャプテンとして、チームをけん引しています。
ミッドフィルダーとして巧みなボールタッチと創造性で多数のチャンスを作り出し、チームを常に助けています。
ASローマのレジェンドであるトッティ氏も、ペッレグリーニは道徳的な資質を持っており、リーダーとしてとても期待していると話しています。

ペッレグリーニは非常に謙虚で歴も長いため、ローマのファンから愛されています。
ASローマのユニフォーム 2022-23 購入方法

ASローマを応援するべくユニフォームを購入したい!方は、KAMOなどの専門のショップや楽天・Amazonなどでも購入が可能です!

ユニフォームを着て一緒に応援しましょう!
まとめ
いかがでしたか。
今回は、ASローマのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
モウリーニョ体制となり多くのファンが期待しているはずですので、2000/01シーズン以来の優勝を目指して頑張ってほしいですね。

かつては中田英寿さんも所属していたため、ローマには頑張ってほしいところです!
それでは見ていきましょう!