アストン・ビラFC(アストン・ヴィラFC)は、イングランドのプレミアリーグに所属するチームです。
一時は降格圏まで調子を落としていましたが、監督がウナイ・エメリに代わってから連勝を続け、見事トップ10以内に順位を上げています。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくアストン・ビラFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
アストン・ビラFCとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | アストン・ビラ・フットボール・クラブ |
設立年 | 1874年 |
ホームタウン | バーミンガム |
スタジアム | ビラ・パーク |
収容人数 | 42,095人 |
クラブの愛称 | ヴィラ(Villa) |
監督 | ウナイ・エメリ |
メインスポンサー | CAZOO(イギリスのオンライン中古車販売) Castore(ユニフォーム提供・イギリスのスポーツメーカー) |
国内獲得タイトル | フットボールリーグ : 7回 FAカップ : 7回 フットボールリーグカップ : 5回 コミュニティーシールド : 1回 |
国際獲得タイトル | UEFAチャンピオンズカップ : 1回 UEFAスーパーカップ : 1回 UEFAインタートトカップ : 2回 |
平均年齢 | 27.3歳 |
アストン・ビラFCは、イギリス・バーミンガムを本拠地とする世界屈指の強豪サッカークラブです。
1888年にはプレミアリーグの前身となる、世界最古のサッカーリーグであるフットボールリーグに参加した12チームのうちの一つとしても知られています。
ファンからはチーム名の一部を切り取り、ヴィラと呼ばれています。
2015/16シーズンにはプレミアリーグでチーム初の降格を経験しますが、3シーズンで1部に戻ってきています。
今シーズンはリバプールの英雄スティーブン・ジェラード氏が監督を務めていましたが、開幕から2勝3分6敗で降格圏目前の17位に沈んでいたこともあり、ジェラード氏は解任されウナイ・エメリ氏が後任として監督へ就任しました。
エメリ氏が監督となってからは破竹の7連勝をするなど快進撃を続け、シーズン終盤にはヨーロッパリーグ出場を狙える位置にまで着けています。

プレミアリーグの中でも非常に歴史のあるチームということが分かります。
アストン・ビラFC 選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 身長・体重 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | エミリアーノ・マルティネス | アルゼンチン | 1992年9月2日 | 195cm・88kg | アーセナル | 36試合・0得点 | 28.00m€ (約42億円) | |
GK | 25 | ロビン・オルセン | スウェーデン | 1990年1月8日 | 198cm・89kg | シェフィールド・ユナイテッド | 1試合・0得点 | 2.00m€ (約3億円) | |
GK | 12 | ジェド・スティア | イングランド | 1992年9月23日 | 182cm・80kg | アストン・ビラ | 1試合・0得点 | 600k€ (約9千万円) | |
DF | 3 | ジエゴ・カルロス | ブラジル | 1993年3月15日 | 185cm・79kg | セビージャ | 34試合・3得点 (セビージャ) | 30.00m€ (約44億円) | 新加入 |
DF | 5 | タイロン・ミングス | イングランド | 1993年3月13日 | 196cm・77kg | ボーンマス | 36試合・1得点 | 25.00m€ (約37億円) | |
DF | 4 | エズリ・コンサ | イングランド | 1997年10月23日 | 183cm・77kg | ブレントフォード | 29試合・2得点 | 22.00m€ (約33億円) | |
DF | 16 | カラム・チェンバース | イングランド | 1995年1月20日 | 182cm・66kg | アーセナル | 11試合・1得点 | 8.00m€ (約12億円) | |
DF | 2 | マティ・キャッシュ | ポーランド | 1997年8月7日 | 185cm・79kg | ノッティンガム・フォレスト | 38試合・4得点 | 22.00m€ (約33億円) | |
DF | 18 | アシェリー・ヤング | イングランド | 1985年7月9日 | 175cm・65kg | インテルミラノ | 26試合・1得点 | 1.00m€ (約1.5億円) | |
DF | 27 | リュカ・ディーニュ | フランス | 1993年7月20日 | 178cm・74kg | エバートン | 16試合・0得点 | 17.00m€ (約25億円) | |
DF | 15 | アレックス・モレーノ | スペイン | 1993年6月8日 | 176cm・68kg | ベティス | 30試合・5得点 (ベティス) | 20.00m€ (約30億円) | 新加入 |
MF | 6 | ドウグラス・ルイス | ブラジル | 1998年5月9日 | 175cm・66kg | ジローナ | 34試合・2得点 | 35.00m€ (約52億円) | |
MF | 7 | ジョン・マギン | スコットランド | 1994年10月18日 | 178cm・68kg | ハイバーニアン | 35試合・3得点 | 27.00m€ (約40億円) | キャプテン |
MF | 41 | ジェイコブ・ラムジー | イングランド | 2001年5月28日 | 180cm・74kg | ドンカスター | 34試合・6得点 | 32.00m€ (約47億円) | |
MF | 44 | ブバカール・カマラ | フランス | 1999年11月23日 | 184cm・68kg | マルセイユ | 34試合・1得点 (マルセイユ) | 25.00m€ (約37億円) | 新加入 |
MF | 32 | レアンデル・デンドンカー | ベルギー | 1995年4月15日 | 188cm・76kg | ウォルバーハンプトン | 30試合・2得点 (ウォルバーハンプトン) | 17.00m€ (約25億円) | 新加入 |
FW | 10 | エミリアーノ・ブエンディア | アルゼンチン | 1996年12月25日 | 172cm・72kg | ノリッジ・シティ | 35試合・4得点 | 28.00m€ (約42億円) | |
FW | 9 | ベルトラン・トラオレ | ブルキナファソ | 1995年9月6日 | 181cm・73kg | イスタンブール・バシャクシェヒル | 9試合・0得点 | 14.00m€ (約21億円) | 復帰 |
FW | 31 | レオン・ベイリー | ジャマイカ | 1997年8月9日 | 178cm・77kg | レヴァークーゼン | 18試合・1得点 | 25.00m€ (約37億円) | |
FW | 23 | フィリペ・コウチーニョ | ブラジル | 1992年6月12日 | 172cm・68kg | バルセロナ | 19試合・5得点 | 14.00m€ (約21億円) | |
FW | 11 | オリー・ワトキンス | イングランド | 1995年12月30日 | 180cm・70kg | ブレントフォード | 35試合・11得点 | 32.00m€ (約47億円) | |
FW | 22 | ジョン・デュラン | コロンビア | 2003年12月13日 | 185cm・73kg | シカゴ・ファイアー | 27試合・8得点 (シカゴ・ファイアー) | 12.00m€ (約18億円) | 新加入 |
アストン・ビラの選手は、平均的に20~40億の市場価値がある選手がゴロゴロおり、中堅クラブの中でも市場価値のアベレージは非常に高いです。
守護神はカタールワールドカップの優勝メンバーにもなったエミリアーノ・マルティネスが守っており、他にも2部リーグでMVPを獲得したエミリアーノ・ブエンディア、ブラジル代表にも選出されているドウグラス・ルイスなどタレントが揃っています。
さらにはバルセロナからビッグネームのフィリペ・コウチーニョが加入しており、今シーズンから完全移籍で獲得しました。
コウチーニョはリバプールで大ブレイクを果たし、バルセロナへ約208億円というビッグディールで移籍します。
しかし、バルセロナでは思うような結果を残せず、再度プレミアリーグの地へ活躍の場を移しました。
今シーズンからは完全移籍で加入していますので、今後の活躍に期待したいところです。

さすがはプレミアリーグ、注目されがちなBIG6以外のチームもタレントが揃っています。
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手名 | 前所属 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | ロビン・オルセン | ローマ | 完全移籍 |
GK | ロヴレ・カリニッチ | ハイドゥク・スプリト | 復帰 |
DF | ジエゴ・カルロス | セビージャ | 完全移籍 |
DF | ブバカル・カマラ | マルセイユ | 自由移籍 |
DF | ルードヴィグ・アウグスティンソン | セビージャ | ローン |
DF | ヤン・ベドナレク | サウサンプトン | ローン |
DF | フレデリック・ギルベール | ストラスブール | 復帰 |
MF | フィリペ・コウチーニョ | バルセロナ | 完全移籍 |
MF | レアンデル・デンドンケル | ウォルヴァーハンプトン | 完全移籍 |
MF | アンワル・エル・ガジ | エヴァートン | 復帰 |
MF | マフムード・ハッサン・トレゼゲ | イスタンブール・バシャクシェヒル | 復帰 |
FW | ウェズレイ | インテルナシオナル | 復帰 |
DF | アレックス・モレーノ ※冬シーズンの移籍 | ベティス | 完全移籍 |
FW | ジョン・デュラン ※冬シーズンの移籍 | シカゴ・ファイアー | 完全移籍 |
FW | ベルトラン・トラオレ ※冬シーズンの移籍 | バシャクシェヒル | 復帰 |
今シーズンからフィリペ・コウチーニョが完全移籍で加入しています。
ボールの魔術師として創造性を創り出せる選手ですが、まだアストン・ビラでもリバプール時代ほどの活躍は魅せられていません。
コウチーニョがチームに完全フィットできれば、アストン・ビラはビッグ6と対等の立場になれるくらいの可能性を秘めています。

アストン・ビラはポテンシャルの高い選手を補強しており、見ていて面白いです!
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手名 | 移籍先 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | ロビン・オルセン | ローマ | ローン終了 |
GK | ロヴレ・カリニッチ | ハイドゥク・スプリト | 自由移籍 |
DF | マット・ターゲット | ニューカッスル | 完全移籍 |
DF | コートニー・ホウス | ワトフォード | レンタル |
MF | カーニー・チュクウェメカ | チェルシー | 完全移籍 |
MF | アンワル・エル・ガジ | アイントホーフェン | 完全移籍 |
MF | コナー・フーリハン | ダービー | 自由移籍 |
MF | ジェイデン・フィロジーン=ビダース | カーディフ | ローン |
MF | ベルトランド・トラオレ | イスタンブール・バシャクシェヒル | ローン |
MF | ティム・イローブーナム | QPR | ローン |
MF | フィリペ・コウチーニョ | バルセロナ | ローン終了 |
FW | ダヴィド・トレゼゲ | トラブゾンスポル | 完全移籍 |
FW | ウェズレイ | レバンテ | ローン |
FW | キーナン・デイヴィス | ワトフォード | ローン |
DF | フレデリク・ギルベール ※冬シーズンの移籍 | ストラスブール | ローン |
DF | ヤン・ベドナレク ※冬シーズンの移籍 | サウサンプトン | ローン終了 |
DF | ルドビク・アウグスティンソン ※冬シーズンの移籍 | マジョルカ | ローン |
MF | モルガン・サンソン ※冬シーズンの移籍 | ストラスブール | ローン |
MF | マーベラス・ナカンバ ※冬シーズンの移籍 | ルートン | ー |
FW | キャメロン・アーチャー ※冬シーズンの移籍 | ミドルスブラ | ローン |
FW | ダニー・イングス ※冬シーズンの移籍 | ウェストハム | 完全移籍 |
オフシーズンは、カーニー・チュクウェメカがチェルシーへ移籍しています。
チュクウェメカは生え抜き選手として在籍しており、移籍前のラストシーズンにはトップチームデビューを飾りました。
トップチームでのプレーを見た識者は、間違いなくスターになる選手だと断言するほどの選手でしたが、レベルアップを求めてBIG6のチェルシーへ移籍しました。
冬シーズンに移籍したダニー・イングスは、アストン・ビラでエースストライカーとして活躍していました。
しかし、さらなる活躍を求め同じプレミアリーグのウエストハムへ移籍します。
プレミアリーグを渡り歩く経験豊富な選手でもあるため、今後の活躍にも期待です。

マット・ターゲットは主力として活躍していましたが、出場の機会を減らしニューカッスルへ移籍しました。
アストン・ビラFCの基本戦術 フォーメーションについて

アストン・ビラFCのフォーメーションは、4-4-2で構成されています。
監督のウナイ・エメリが4-2-3-1か4-4-2を好む傾向にあるため、どちらかのフォーメーションで試合に入ることが基本です。
ディフェンスとプレッシング守備を重視するエメリ監督は、ラインを高くしてコンパクトな守備を展開します。
高いラインでボールを奪った後は攻撃に転じ、すぐにショートカウンターでラムジーやブエンディアといった強力なドリブラーを軸にゴールへ迫ります。
エメリ監督はアーセナルやパリ・サンジェルマンといったビッグクラブでは思うような結果を残せず、批判を浴びました。
しかし、「相手が自分より勝るチームである時は我慢強く耐える」「攻撃の時は波状攻撃を仕掛ける」という分かりやすさをモットーにしているエメリ監督のサッカーは、アストン・ビラのような中堅チームだと絶大な力を発揮するようです。

エメリ監督は自身が有能な監督であることを世界に再証明しました。
アストン・ビラFC 2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのアストン・ビラFCのキープレイヤーを2名ご紹介します。
フィリペ・コウチーニョ|ブラジル代表
生年月日:1992年6月12日
身長/体重:172cm・68kg
ポジション:FW
利き足:右
国籍:ブラジル
クラブ歴:インテルミラノ→リバプール→バルセロナ→アストン・ビラFC
21/22シーズン成績:19試合・5得点・3アシスト
推定市場価格:14.00m€(約21億円)
フィリペ・コウチーニョは右利きで、ポジションはミッドフィルダーです。
チーム一のテクニシャンで、彼一人のためにお金を払って会場へ足を運ぶだけの価値がある選手となっており、リバプール時代の活躍を考えると期待せざるを得ません。
アストン・ビラではまだリバプール時代ほどのスペシャルな活躍を魅せられてはいませんので、調子の良いエメリ体制でさらなる厚みを生み出してくれることに期待したいところです。

200億もの移籍金を動かしたほどの選手ですので、プレミアリーグで再度活躍する姿に期待ですね!
エミリアーノ・ブエンディア|アルゼンチン代表
生年月日:1996年12月25日
身長/体重:172cm・72kg
ポジション:MF
利き足:右
国籍:アルゼンチン
クラブ歴:ヘタフェCF→ノリッジ・シティFC→アストン・ビラFC
21/22シーズン成績:35試合・4得点・6アシスト
推定市場価格:28.00m€(約42億円)
エミリアーノ・ブエンディアは右利きで、ポジションはミッドフィルダーです。
アーセナルなどビッグクラブも積極的に獲得へ動いていましたが、最終的にはアストン・ビラへ加入しました。
ブエンディアは足下の技術に優れており、最終ライン裏に走り込むアタッカーに高精度のラストパスを供給するプレーメーカーです。
基本は中盤のサイドでプレーしており、ドリブルで相手ディフェンスを翻弄する高いスキルを持ち合わせています。
身長はそれほど高くありませんが、プレミアリーグで十分通用するフィジカルも持ち合わせており、今後の活躍にも注目の選手です。

今の活躍を続ければ、代表でも主力として定着するのもそう遠くないはずです。
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まとめ
いかがでしたか。
今回は、アストン・ビラFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
今シーズンからエメリ体制になり劇的に成績が良くなったアストン・ビラは、来シーズンのプレミアリーグでもっとも脅威なチームになるかもしれません。
調子の良いチーム状態で開幕を迎えたとき、トップ4に食い込んでもおかしくはありませんので、今後の活躍に期待しましょう。

今シーズンのアストン・ビラは、何が起こるか分からないプレミアリーグを象徴するチームの一つと言っても良いですね!
それでは見ていきましょう!