ブレントフォードFCは、イングランドのプレミアリーグに所属するチームです。
2020/21シーズンにプレーオフで1947年以来74年ぶりのトップリーグ昇格を決め、今シーズンで無事プレミアリーグ2シーズン目を過ごすこととなりました。
今シーズンは選手の平均市場価値がリーグで下から数えた方が早いものの、トップ10入りを確定させる強さを見せています。
そこで今回は、強さの秘訣を解剖すべくブレントフォードFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説していきます。
目次
ブレントフォードFCとは

概要 | 内容 |
---|---|
クラブ名 | ブレントフォードFC |
設立年 | 1889年 |
ホームタウン | ブレントフォード |
スタジアム | ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム |
収容人数 | 18,250人 |
クラブの愛称 | ビーズ(蜂) |
監督 | トーマス・フランク |
メインスポンサー | Hollywoodbets(南アフリカに本拠を置くスポーツ賭博会社) umbro(ユニフォームサプライヤー) |
国内獲得タイトル | フットボールリーグ・セカンドディヴィジョン:1回 フットボールリーグ・サードディヴィジョン:1回 フットボールリーグ・サードディヴィジョン・サウス:1回 フットボールリーグ・フォースディヴィジョン:3回 ロンドン・ワー・カップ:1回 |
国際獲得タイトル | なし |
平均年齢 | 25.4歳 |
ブレントフォードFCは、イギリスのウエスト(西)ロンドンに位置するチームです。
ファンからはBees(ビーズ)の愛称で親しまれ、エンブレムも蜂が描かれています。
ロンドンを本拠地としていますので、他のロンドンを本拠地とするクラブとはライバル関係にあり、ロンドンダービーと称して熱い戦いが繰り広げられています。
- アーセナル
- チェルシー
- クリスタル・パレス
- トッテナム・ホットスパー
- ブレントフォードFC
- フラムFC
この6チームの中でも、とくに同じウエストロンドンが本拠地のチェルシー、フラムと最大のライバル関係にあります。
ちなみに現在はリーグが違いますが、さらに強いライバル関係はQPRとされています。
チームは2020/21シーズンの昇格プレーオフでフラムFCに負け苦汁を飲みますが、翌シーズンにも昇格プレーオフのチャンスが巡ってきて、見事リベンジを果たし昇格します。
監督は、2018-19シーズンから継続してトーマス・フランク氏が指揮しています。

ロンドンは東京と比べると約7割の面積ですので、いかにロンドンがサッカークラブでひしめいているかが分かりますね。
ブレントフォードFC 選手メンバー一覧
ポジション | 背番号 | 選手名 | 国籍 | 生年月日 | 身長・体重 | 前所属 | 昨シーズン成績(所属チーム) | 市場価値 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GK | 1 | ダビド・ラジャ | スペイン | 1995年9月15日 | 183cm・70kg | ブラックバーン | 24試合・0得点 | 25.00m€ (約38億円) | |
GK | 22 | トマシュ・ストラコシャ | アルバニア | 1995年3月19日 | 192cm・80kg | ラツィオ | 23試合・0得点 (ラツィオ) | 4.00m€ (約6億円) | 新加入 |
DF | 20 | クリストファー・アイェル | ノルウェー | 1998年4月17日 | 196cm・84kg | セルティック | 24試合・1得点 | 16.00m€ (約24億円) | |
DF | 5 | イーサン・ピンノック | ジャマイカ | 1993年5月29日 | 187cm・79kg | バーンズリー | 32試合・1得点 | 12.00m€ (約18億円) | |
DF | 18 | ポントゥス・ヤンソン | スウェーデン | 1991年2月13日 | 194cm・89kg | リーズ | 37試合・3得点 | 5.00m€ (約8億円) | キャプテン |
DF | 16 | ベン・ミー | イングランド | 1989年9月21日 | 180cm・74kg | バーンリー | 21試合・3得点 (バーンリー) | 1.80m€ (約3億円) | 新加入 |
DF | 13 | マティアス・ヨルゲンセン | デンマーク | 1990年4月23日 | 191cm・79kg | フェネルバフチェ | 8試合・1得点 | – | |
DF | 30 | マッツ・ルアスレウ | デンマーク | 1999年6月24日 | 184cm・67kg | ヴェンシュセル | 21試合・1得点 | 2.20m€ (約3億円) | |
DF | 33 | フィン・スティーブンス | ウェールズ | 2003年4月10日 | 173cm・73kg | スウォンジー | 1試合・0得点 | 400k€ (約6千万円) | 復帰 |
DF | 3 | リコ・ヘンリー | イングランド | 1997年7月8日 | 170cm・67kg | ウォルソール | 34試合・3得点 | 22.00m€ (約33億円) | |
DF | 2 | アーロン・ヒッキー | スコットランド | 2002年6月10日 | 175cm・70kg | ボローニャ | 36試合・5得点 (ボローニャ) | 18.00m€ (約27億円) | 新加入 |
MF | 27 | ヴィタリー・ヤネルト | ドイツ | 1998年5月10日 | 184cm・79kg | ボーフム | 31試合・4得点 | 16.00m€ (約24億円) | |
MF | 6 | クリスティアン・ノアゴー | デンマーク | 1994年3月10日 | 187cm・76kg | フィオレンティーナ | 35試合・3得点 | 14.00m€ (約21億円) | |
MF | 8 | マティアス・イェンセン | デンマーク | 1996年1月1日 | 180cm・71kg | セルタ | 31試合・0得点 | 14.00m€ (約21億円) | |
MF | 10 | ジョシュ・ダシルバ | イングランド | 1998年10月23日 | 184cm・71kg | アーセナル | 9試合・0得点 | 9.00m€ (約14億円) | |
MF | 15 | フランク・オニェカ | ナイジェリア | 1998年1月1日 | 183cm・78kg | ミッティラン | 20試合・0得点 | 9.00m€ (約14億円) | |
MF | 26 | シャンドン・バプティスト | グレナダ | 1998年4月8日 | 175cm・65kg | オックスフォード | 22試合・1得点 | 3.00m€ (約5億円) | |
MF | 14 | サマン・ゴドス | イラン | 1993年9月6日 | 176cm・75kg | アミアン | 17試合・1得点 | 2.20m€ (約3億円) | |
FW | 19 | ブライアン・エムベウモ | カメルーン | 1999年8月7日 | 171cm・70kg | トロワ | 35試合・4得点 | 28.00m€ (約42億円) | |
FW | 9 | ケビン・シャーデ | ドイツ | 2001年11月27日 | 183cm・74kg | フライブルク | 21試合・4得点 (フライブルク) | 20.00m€ (約30億円) | 新加入 |
FW | 23 | キーン・ルイス=ポッター | イングランド | 2001年2月22日 | 170cm・67kg | ハル・シティ | 46試合・12得点 (ハル・シティ) | 15.00m€ (約23億円) | 新加入 |
FW | 11 | ヨアネ・ウィザ | DRコンゴ | 1996年9月3日 | 176cm・74kg | ロリアン | 30試合・7得点 | 15.00m€ (約23億円) | |
FW | 24 | ミッケル・ダムスゴー | デンマーク | 2000年7月3日 | 180cm・71kg | サンプドリア | 11試合・0得点 (サンプドリア) | 15.00m€ (約23億円) | 新加入 |
FW | 17 | イバン・トニー | イングランド | 1996年3月16日 | 179cm・70kg | ピーターバラ | 33試合・12得点 | 50.00m€ (約75億円) | 長期出場停止中 |
今シーズンのブレントフォードは、2部時代からチームを支えているポントゥス・ヤンソンがキャプテンを務めています。
昇格してからの活躍ぶりにより、守護神のダビド・ラジャは、すでにBIG6の複数クラブから興味を持たれる存在となっています。
チームでも絶対的エースでイングランド代表にも選出されているイバン・トニーですが、262件の賭博規則違反容疑がかけられていました。
そしてFAの調査の結果、8カ月のサッカー活動禁止と約860万円の罰金が決定しました。
タイミングとしてはシーズン残り2試合を残しての決定で、リーグ終了してからの処分でも良かったのではという声も一部では上がっています。

8か月の活動禁止ですので、期間は2024年の1月16日までとなります。
過去には10年間で1260試合に賭博を行った元イングランド代表MFジョーイ・バートン氏がいますが、そのときは5か月間の活動禁止でしたので、それと比べるとやや重たい決定と言えるでしょうか。
今シーズンから新加入の選手情報
ポジション | 選手名 | 前所属 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | トーマス・ストラコシャ | ラツィオ | 自由移籍 |
DF | アーロン・ヒッキー | ボローニャ | 完全移籍 |
DF | ベン・ミー | バーンリー | 自由移籍 |
DF | フィン・スティーブンス | ブレントフォードB | 昇格 |
DF | ルカ・ラチッチ | HBキューゲ | 復帰 |
MF | ミッケル・ダムスゴーア | サンプドリア | 完全移籍 |
FW | キーン・ルイス・ポッター | ハル | 完全移籍 |
FW | ハリル・デルヴィショール | ガラタサライ | 復帰 |
FW | ジョエル・バレンシア | アルコルコン | 復帰 |
DF | フィン・スティーブンス ※冬シーズンの移籍 | スウォンジー | 復帰 |
FW | ケビン・シャーデ ※冬シーズンの移籍 | フライブルク | ローン |
今シーズンから加入したアーロン・ヒッキーですが、超人気銘柄で過去にはマンチェスター・シティ、アーセナル、リバプール、バイエルンなどがヒッキーを狙っていました。
しかし、イタリアのボローニャへ活躍の場を移した後、ブレントフォードが獲得を決めています。
最大の特徴は両利きでどちらも正確に蹴れることで、今シーズンは主に右サイドバックで1年目から主力として活躍しています。
もう一人はバーンリーでキャプテンを務めていたベン・ミーで、プレミアリーグでの戦いに慣れていることから今シーズン左センターバックとして全試合に出場しています。

数多のビッグクラブが獲得を狙う逸材も、プレミアリーグの中堅チームが獲得することはよくあり、それがリーグの面白みに繋がる一つとも言えます!
オフシーズンで退団した選手情報
ポジション | 選手名 | 移籍先 | 形式 |
---|---|---|---|
GK | ヨナス・レッスル | ミッティラン | ローン終了 |
GK | アルバロ・フェルナンデス | ウエスカ | ローン終了 |
DF | ドミニク・トンプソン | ブラックプール | 完全移籍 |
DF | ルカ・ラチッチ | ソナーリュースケ | 完全移籍 |
DF | ジュリアン・ジャンヴィエ | オセール | 自由移籍 |
DF | フィン・スティーブンス | スウォンジー | ローン |
DF | マッツ・ベック・セーレンセン | ニース | ローン |
MF | クリスティアン・エリクセン | マンチェスター・ユナイテッド | 自由移籍 |
MF | タリク・フォス=ヘンリー | ストーク | ローン |
FW | マルクス・フォルス | ミドルズブラ | 完全移籍 |
FW | ハリル・デルビソグル | バーンリー | ローン |
FW | ジョエル・バレンシア | デ・フラーフスハップ | ローン |
DF | チャーリー・グッド ※冬シーズンの移籍 | ブラックプール | ローン |
FW | セルジ・カノス ※冬シーズンの移籍 | オリンピアコス | ローン |
EURO2020の試合中に心停止を起こし、一時は引退報道も出ていたクリスティアン・エリクセンですが、オフシーズンでチームを去りました。
エリクセンがブレントフォードへ加入したときは大変驚きましたが、エリクセンは心停止などなかったかのようにフィジカルの激しいプレミアリーグでも結果を残し、チームの中心選手にまでなっていました。
そのプレーぶりにビッグクラブからも再注目され、マンチェスター・ユナイテッドが獲得しています。

エリクセンがまたサッカー選手として復活したときは感動でした!
ブレントフォードFCの基本戦術 フォーメーションについて

ブレントフォードFCのフォーメーションは、3-5-3で構成されています。
格上チームが相手の時はサイドハーフが下がり、5バックで対応します。
さらには残りの中盤3枚も引いて徹底的にブロックを敷くことで、簡単に崩されない陣形を作り出します。
攻撃の時は主にカウンターで、決定力のあるトニーにボールを預け攻撃を展開しています。
ブレントフォードの戦い方は、サイドハーフの運動量によって出来が大きく変わってくるということですね。

監督のトーマス・フランク氏はプロとしてプレーした経験はないものの、相手に合わせてフォーメーションを柔軟に変えていく優れた戦術家です。
ブレントフォードFC 2022-23のキープレーヤー
2022-23シーズンのブレントフォードFCのキープレイヤーを1名ご紹介します。
イバン・トニー|イングランド代表
生年月日:1996年3月16日
身長/体重:179cm・70kg
ポジション:FW
利き足:右
国籍:イングランド
クラブ歴:ノーサンプトン・タウン→ニューカッスル・ユナイテッド→ピーターバラ・ユナイテッド→ブレントフォードFC
21/22シーズン成績:33試合・12得点・5アシスト
推定市場価格:50.00m€(約75億円)
イバン・トニーは右利きの選手で、ポジションはセンターフォワードです。
プレミアリーグ屈指のストライカーとして知られ、得点能力と決定力も高いためブレントフォードのカウンターサッカーへ非常にマッチしています。
今シーズンもリーグ20得点を記録していますが、賭博規則違反容疑で8か月の出場停止が確定しています。

一番の得点源を失うブレントフォードは非常に痛手ですね。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、ブレントフォードFCのフォーメーション・スタメン・選手メンバーについて詳しく解説してきました。
エースストライカーのイバン・トニーが長期出場停止になり、来シーズンが正念場のブレントフォード。
代役のストライカーを確保するのか、どのような動きを見せるか今後に注目です。

ご覧いただきありがとうございました!
それでは見ていきましょう!