「ブックメーカーのオッズは種類が多くてよく分からない…」
「ブックメーカーはどうやってオッズが決めているのかを知りたい」
「オッズの高いブックメーカーを判断する方法を知りたい!」
この記事を読まれている方は、このような悩みを抱えていませんか?
ブックメーカーで賭けるときに使われている「オッズ」は膨大な種類があり、始めてみると数字が羅列されているだけのように感じられると思います。
ブックメーカーのオッズの決まり方や種類、賭け方などを理解することで、よりスムーズにスポーベッティングを楽しむことが可能です。
またオッズについて知識を付けることで、高いオッズや勝ちやすい試合の選び方など、ブックメーカーで稼ぐための大切な基礎知識を見につけることもできます。
今回の記事ではブックメーカーのオッズについて、数値の決まり方や表示形式、種類と見方などについて解説します。
ブックメーカーのオッズとは?

ブックメーカーで言う「オッズ」とは、賭けたお金が何倍になって返ってくるかを表した数値のことです。
様々な表示方法がありますが、日本では少数で払戻倍率を示した、デシマル表記と呼ばれる表示方法が使われることが多いです。
例えば1.72のオッズに100円を賭けて勝ったとすると、172円が払戻金として手元に戻ってきます。

オッズが高いほど勝った場合の払戻金が高くなり、プレイヤーの利益が大きくなることを意味します。
ブックメーカーのオッズは「ブックメーカー方式」を採用している

ブックメーカーのオッズの決め方は、通常「ブックメーカー方式」という方法が採用されています。
ブックメーカー方式のオッズとは、プレイヤーが賭ける時点でオッズの数値が公開されているものです。プレイヤーはオッズの数値を考慮して賭ける対象を選ぶことができます。
賭けた時点のオッズで確定され、試合の展開や最終的な勝敗に関わらず賭けたタイミングのオッズで払戻金が決まります。
ブックメーカー方式に対するオッズの決め方としては、パリミュチュエル方式というものがあります。
これは競馬などの日本の公営ギャンブルでも採用されている方式で、勝敗が確定してから配当金の割合が判明するというものです。
パリミュチュエル方式では、勝敗が決まった後に賭けた人数や入金額によってオッズが決められるため、運営側が確実に利益を出せる方式になっています。

ブックメーカー方式では、勝負が確定する前にオッズを選別できる点でプレイヤーと運営側の立場関係が公平であるのがメリットです。
オッズを計算することで、ブックメーカーの手数料がわかる
ブックメーカーのオッズはブックメーカー方式で決められており、あらかじめ公開されているため、オッズをもとにブックメーカーが取っている手数料を計算することができます。

実際のオッズを例に、手数料を計算してみましょう!

画像のオッズの意味と数値
- 左のチームが勝つ:2.64
- 引き分けになる:2.66
- 右のチームが勝つ:3.10
このようなオッズがあった場合、ブックメーカーがプレイヤーから集めた金額をどれくらい還元しているか(=還元率)を計算してみます。
還元率の計算式
(1÷Aオッズ)+(1÷Bオッズ)+(1÷Cオッズ)=Z
1÷Z×100=還元率
画像の例だと、計算は以下のとおりです。
(1÷2.64)+(1÷2.66)+(1÷3.10)=0.38+0.38+0.32=1.08
1÷1.08×100=92.6%
このように、この試合の還元率は約92.6%であることが求められます。
つまり、残りの7.4%がブックメーカー側の手数料ということになります。

この数値は、日本の公営ギャンブルや宝くじなどに比べて極めて低く、ブックメーカーはプレイヤーへの還元率が高いという特徴があります。
オッズと確率の違いについて
「オッズ」と「賭けに勝つ確率」は、混同されがちですがまったく別の概念です。
ブックメーカー側としては利益を確保する必要があるので、一般にプレイヤーが勝つ可能性が高いとブックメーカー側が予想しているものほど、オッズは低く設定されています。
つまりオッズとは、統計データなどを反映したブックメーカー側の予想を数値として表現したものと捉えることができます。
あくまでも統計による予想なので、オッズが低ければ必ず賭けに勝てるとは限りません。
ブックメーカー側が負ける可能性もある、ということを認識する必要があります。

先ほど解説したブックメーカー方式というオッズの決め方を採用しているため、このようなことが起きます。
ギャンブルや確率論、統計学などの世界では、オッズ・確率について次のように考えられています。
確率が「ある出来事に対して起こりうる結果のなかで、特定の結果が起こる可能性」を示す数値であるのに対して、オッズは「ある出来事のなかで、特定の結果が起こる確率に対する逆数」を示す数値とされています。
つまり、オッズは「起こりにくさ」を表したものと言えます。
ブックメーカーオッズの数値の決め方

ブックメーカーでのオッズは様々な要因を反映して決定されています。
ここでは代表的なオッズの決め方を紹介します。
①各スポーツの統計データや直近のコンディションなど
オッズが決まる要因のひとつに、統計データを用いたブックメーカー側の予想を反映しているというものがあります。
使われる統計データは、各スポーツにおける過去の成績やチームの現状、その時点での得点状況などがあり、あらゆるデータが活用されています。

これらの統計データは、プレイヤー側が確認できるものもあるので、データを分析することでスポーツベッティングの勝率を高めることができます。
また試合の展開中にタイムリーに起きている選手の負傷、ペナルティなども大きくオッズを変動させる理由になります。
例えばサッカーの試合で「一方のチームが勝つこと」に賭けるオッズでは、加点があった場合やPK・レッドカードなど試合の流れが大きく動いた場合にオッズが変動します。
②プレイヤーの動向やベット傾向も反映される
もうひとつのオッズが決まる要因としては、プレイヤーの動向やベット傾向を反映するというものがあります。
例えば、ある試合に対してAとBのどちらのチームが勝つかというベッティングがあったとします。
このとき大半のプレイヤーがAチームが勝利する方に賭けたとすると、ブックメーカー側はAチームが勝った場合に多額の配当金を支払う、つまり大損することになります。
反対にBチームが勝った場合は大勝ちすることになりますが、ブックメーカーの運営側としてはこのようなリスクは極力避けたいと考えるはずです。
そのためにはプレイヤーの賭ける対象が分散するように、オッズを調整することが必要になります。
このため、ブックメーカー側は、直近のプレイヤー動向やプレイヤーが過去にベッティングした際の動向などを考慮して、オッズの数値を決めています。
その瞬間のプレイヤーの動向をリアルタイムでオッズに反映することで、ベッティングの偏りを吸収するように微調整されています。
ブックメーカーオッズ 表記の違いについて
ブックメーカーでは様々なオッズ表現が用いられています。

ブックメーカーで使われているオッズ表記の違いについて解説していきます。
①デシマル(Decimal)オッズ

デシマル(Decimal)オッズとは、少数形式のオッズで日本では最も一般的に使われています。
デシマル(Decimal)は小数を意味する英語で、その名のとおりベット額の何倍が払い戻されるかという倍率で表現されています。
上の画像では、右のチームのオッズ5.00に200円を賭けて勝った場合、5倍の1,000円になって返ってきます。
左のチームのオッズ1.14に200円を賭けて勝った場合、2倍の228円になって返ってきます。

日本の競馬や競輪といった公営ギャンブルでも、デシマル(Decimal)で表記する方法が使われているため、なじみが深い方も多いのではないでしょうか。
②アメリカン(American)オッズ

アメリカン(American)オッズとは数字の前に「+、−」が付いたオッズの表示方法です。
名前のとおり主にアメリカで使用されています。
プラス記号(+)が付いた数値は、ベットしたときに得られる利益を表します。
利益の計算方法は、「利益=オッズの数値 × 賭け金 ÷ 100」で求められます。
マイナス記号(-)が付いた数値は、1の利益を出すために必要なベット金額を表します。
利益の計算方法は、「利益=100 ÷ オッズの数値 × 賭け金」で求められます。
アメリカン(American)オッズでの「+100」がデシマル(Decimal)表記でいう「2.0」と同じ意味(2倍になって戻ってくる)なので、覚えておくと分かりやすいです。
デシマル(Decimal)表記での「2.0」を上回るオッズがプラス表記、下回るオッズがマイナス表記になります。
「+400」であれば、プラス記号がついているのでオッズの数値は利益を表しています。
200円賭けた場合の利益は、400×200÷100=800円となり、元金の200円と合わせた1,000円が戻ってきます。

アメリカン(American)オッズのプラスの数値は、払戻金ではなく純利益を表しているという特徴があります。
ちなみに「-700」であればマイナス記号がついているので、100の利益を出すために必要なベット金額が700であるという意味になります。
200円賭けた場合の利益は、100÷700×200で約28円となり、元金の200円と合わせた228円が戻ってきます。

マイナス表記であっても、利益がマイナスになるという意味ではないのでご安心ください。
③フラクショナル(Fractional)オッズ

フラクショナル(Fractionalz)オッズは分数で示された表示形式のことで、主にイギリスで使用されています。
「分母を賭けると勝利した場合に分母と分子の両方が得られる」といった考え方をします。
分数がベット額に対する利益を表しているので、「利益=(分子+分母)÷分母」の計算で求められます。
分数の値が大きいほど利益率が高いオッズであることが分かります。
例えば画像の場合、右のチームのオッズ4/1に賭けて勝った場合、分母1を賭けたときの払戻金が4+1=5となります。
この場合、200円賭けたときの払戻金が1,000円となるということです。
左のチームのオッズは1/7なので、分母7を賭けたときの払戻金が1+7=8となります。
つまり1を賭けたときの払戻金は8÷7で求められます。
このオッズに200円賭けて勝った場合は、200×8÷7で払戻金が228円です。

オッズの表記方法が違っていても同じオッズなら利益が変わらないことが分かると思います。
ブックメーカーオッズの種類と見方について【基本8選】
ブックメーカーではオッズの種類も豊富に用意されています。
オッズの種類とは先ほどまで紹介したオッズの表記方法の違いではなく、賭け方の種類です。
基本のオッズを8つ厳選して、賭け方の種類と見方について解説していきます。
①1×2(ワンバイツー)

1×2(ワンバイツー)とはフルタイムリザルトとも呼ばれるオッズで、どちらのチームが最終的に勝つかを予想するオッズです。
Aチームが勝つ、引き分ける、Bチームが勝つの3パターンのどれかに賭けることになります。
画像の場合は左のチームが勝つと予想して賭けた場合、オッズが2.64なので、勝った場合はベット額が2.64倍になって払い戻されます。

いちばんシンプルで、初心者でも分かりやすいオッズなのでおすすめです。
②合計(オーバー・アンダー)

合計(オーバー・アンダー)とは、最終的な両チームの合計得点に対して予想するオッズで、オーバーとアンダーの2種類があります。
オーバーは基準点より高くなるという予想、アンダーは基準点より低くなるという予想です。
例えばアンダー1.5に賭けた場合、両チームの得点が1点以下であれば勝ち、2点以上なら負けになります。
オーバー2など基準値が整数のオッズに関しては、ちょうどそのゴール数だと賭けが無効となって返金されます。
上の画像にあるオーバー1.5/2やアンダー1/1.5などのオッズは、条件が2つセットになっています。賭けた金額が半分に分けられて、スラッシュで区切られた2つの条件に対してそれぞれ割りふられます。

基準点はスポーツによって様々ですが、両チームの得点を合わせた合計得点であるということを覚えておきましょう!
③ダブルチャンス

ダブルチャンスとは、1×2(ワンバイツー)と同じく試合の結果に対して賭けるオッズです。
1×2(ワンバイツー)との違いは、賭けの勝利条件が2パターンあるという点です。
AチームとBチームが戦う試合に対するダブルチャンスのオッズは、「Aチームが勝つか引き分ける」、「Aチームが勝つかBチームが勝つ」、「引き分けるかBチームが勝つ」の3パターンです。
ひとつのオッズについて1×2(ワンバイツー)よりも勝利条件が多い、つまりダブルでチャンスがあるという点でダブルチャンスは予想が当たりやすいオッズです。

その分オッズの数値が低くなる傾向があります。
④アジアンハンディキャップ

アジアンハンディキャップとは、ハンデを考慮して試合の勝敗を予想するオッズです。
ハンデとは、実力が離れているチームとの対戦でも、スポーベッティングの難易度とゲーム性を確保するために、与えられるものです。
試合終了時に自分が賭けたチームが得点したスコアに、オッズに与えられているハンデの数字を足し引きして、賭けの勝敗結果を判定します。
例えば+0.5のハンデがあるチームに賭けた場合、0vs0で試合が終わっても賭けには勝ったことになります
得点差がハンデを下回った場合、ハンデが与えられている方にベットしたプレイヤーが賭けに勝利します。

ハンデと言っても、あくまでブックメーカー上でのみ設けられているものであり、実際の試合結果に対する影響はありません。
⑤正しい試合結果

正しい試合結果とは、試合終了時の得点状況を予想するオッズです。
画像の場合は両チームの得点が0対0から4対3など、あらゆるレパートリーの得点状況が予想対象として用意されています。
真ん中の列が引き分けになるオッズで、左右はそれぞれのチームが勝利する場合のオッズです。

ピンポイントで予想を的中させる必要があるため難易度が高く、その分オッズの数値も高めになっています。
⑥ドローノーベット

ドローノーベットとは、試合の勝敗を予想するオッズです。
フルタイムリザルトや1×2(ワンバイツー)、ダブルチャンスとの違いは引き分け(ドロー)が考慮されていない点です。
どちらかのチームが勝つと予想するもので、試合終了時に引き分け(ドロー)だった場合は、賭けた金額がそのまま払い戻されます。
1×2(ワンバイツー)が1/3の確率で勝ちになるのに対し、ドローノーベットは引き分け(ドロー)が負けにならないため、単純に負けになる確率が下がります。

ドローがないので、ドロー ノー ベットという名前がついています。
⑦奇数/偶数

奇数/偶数というオッズは、試合終了時の両チームの合計得点に対して予想するオッズです。
両チームの総得点数が奇数(オッド)であるか、もしくは偶数(イーブン)であるかを予想します。

得点の動きが激しいスポーツでは、予想するのが難しいオッズです。
⑧アウトライトオッズ

アウトライトオッズと呼ばれるオッズは、通常のオッズよりも規模が大きい賭け方をします。
これまで紹介したオッズはすべて、あるひとつの試合に対して賭けるものでしたが、アウトライトオッズは大会やリーグなど全体の結果を予想して賭けるものです。
例えばサッカーワールドカップの優勝国をズバリ予想するオッズや、あるスポーツのシーズン全体を通じた状況に対して賭けるオッズがあります。

賭けの勝敗が確定するまで何か月もかかるような長期的な賭けになるのが特徴です。
高いオッズを提供しているブックメーカー4選

ブックメーカーでは各サイトでオッズを決めているため、同じスポーツの同じ試合、同じオッズの種類でも、オッズの数値はブックメーカーサイトによって異なります。
オッズの数値が特に高いことで有名な、ブックメーカーサイトを紹介します。

ぜひ、賭けるときの参考にしてみてください!
- PINNACLE(ピナクル)
- 業界No.1の高オッズブックメーカー
- 規制なし・勝者を歓迎するサイト
- ボーナス・キャッシュアウト機能・低オッズの提供なし
- 1xBET(ワンバイベット)
- 業界TOPクラスの高オッズブックメーカー
- オッズの種類が業界No.1
- 日本国内スポーツの提供が多め
- Sportsbet.io(スポーツベットアイオー)
- 全体的に高めのオッズを提供
- プライスブーストにおけるオッズ強化機能あり
- 6スコア予想による無料賞金ボーナスの提供
- bet365(ベット365)
- 全体的に高めのオッズを提供
- サイトスピードが速くライブベットに優れる
- 全体的に豊富なオッズの種類が魅力

それぞれの解説記事で各サイトの特徴や登録方法などを詳しく説明しているので、参考にしてみてくださいね!
高オッズブックメーカーを判断するツール

ブックメーカーサイトによってオッズは異なるなら、できるだけオッズが高いものに賭けたいですよね。
賭ける前にそれぞれのブックメーカーサイトを自分で見比べてオッズを調べるのは労力がかかるので、オッズのまとめサイトを利用するのがおすすめです。
特にオッズポータルなどのサイトでは、上画像のように各ブックメーカーサイトのオッズを比較して、オッズが高いものから順に一覧で表示されています。
こちらのサイトでは、過去30日間で1×2(ワンバイツー)オッズでどれくらいの還元があったのかを示しています。
オッズの大小は、その都度更新されるため、時期に応じて多少の変化があります。

2023年19時点ではピナクル・bet365・1xBetなどのブックメーカーサイトが頭抜けて高いことがわかります!
まとめ ブックメーカーのオッズだけで判断するのはやめよう
いかがでしたか?
ブックメーカーのオッズについて、数値の決まり方や表示形式、種類と見方などについて解説してきました。
ブックメーカーのオッズは、慣れないうちは意味がよく分からず、難しく感じてしまいがちです。
ですが、実際にサイトを使ったり、ブックメーカーに触れてみることで、すぐ感覚的に分かるようになっていきます!

いろいろなサイトを実際に使ってみて、よりブックメーカーを楽しんでいきましょう!
オッズの数値の上がり下がりに惑わされずに、事前に試合状況を分析しながら、高いオッズのブックメーカーで賭けていくことで、得られる利益を高めることが可能です。

紹介したサイトなどを使ってみて、よりブックメーカーを楽しんでくださいね!
分かりやすく整理して解説しているので、ぜひ最後までご覧ください!